20181021_Sun

秋晴れの東京。

秋葉原をゆっくり散歩した。かつて電気街だったという懐古さえ,もう何のことだか分からないという時代か。おたくの街かどうかも,正直よく分からなくなっているように思う。

小さなパーツ・ガジェットショップをゆっくり眺める。ジャンク品のノートパソコンが1台1万円でつかみ取りセールのように陳列されている。なんかやたらメモリが安くなっていないか?ハードディスクも大容量のものがどんどん低価格になっている。いやはや,動きの激しい市場だ。

あとは東京駅の丸善で本漁り。また書棚の配置が変わっていた。

プログラミングというよりも,UXや要求仕様といったものを考えた方がよりよいアプローチなのではないかという思いが強くなっていたので,『実践UXデザイン』(近代科学社)とか『UX・情報設計から学ぶ計画づくりの道しるべ』(BNN)といった図書を手にした。後者はいかにも「動詞で捉える」あたりが最近の動きとフィットしそうな感じである。

楽しい東京滞在に終わりは付きもの。新幹線と高速バスで徳島へ。

20181020_Sat

東京・六本木ヒルズアカデミーにてScratch 2018 Tokyo開催。

カンファレンスについてはまた別に詳しく書きたいが,Mitchel Resnick先生が来日されるというので,ナマでお話を聞くため参加申込した。

六本木ヒルズアカデミーは,以前,アップル社の催事に参加したときに来たことがあったので,道順については迷いもなく,気がつけば開場時間よりも早く着いてしまった。2番乗りだったので,1番乗りの方とおしゃべりをしながら会場を待つことができたので,朝から最後まで楽しく過ごすことができた。

阿部先生始め,登壇者や運営にかかわる皆さんは,慌ただしいスケジュールで忙しそうなので,コンタクトは挨拶程度に留める。Resnick先生とも話すまではいかなかったけれども,歓迎の言葉を交わすぐらいはできた。

会が終わった頃には雨。

すっかりお腹が空いたが,足早に都営大江戸線で新宿に出向き,初Apple新宿。紀伊国屋に寄ってから,唐揚げを馬鹿みたいに出してくれる「ちばチャン」を目指すものの,新宿店は人がいっぱいだったので宿の近くの秋葉原店で堪能した。

「教育クラウド活用と今後の展望」

岡山県教育センター主催のタブレット端末の授業活用研修講座に招かれました。公開授業の参観と講演を依頼された形です。

今回は教育センターにとって出張(サテライト)研修という扱いになるようで,岡山県立林野高等学校を会場として借りての開催でした。場所は岡山県美作市(みまさか市)。岡山三名湯のひとつ「湯郷温泉」があるところです。

岡山県立林野高等学校は,生徒数379名,教職員数64名という規模の普通科高校ですが,2年次生以降は「特進〈Ⅰ〉」「特進〈Ⅱ〉」「特進〈Ⅲ〉」「スポーツ探究」「地域創造」という5類型から選択して学びを深めていく特色を持っています。平成29年度後半には,生徒各自がChromebookを所有した上でアクティブ・ラーニングに取り組んでいて,タブレット端末研修にはうってつけの会場というわけです。

今回の研修対象は小中高・中等教育学校・特別支援学校の先生方。実際には中学校の先生方の参加が多かったそうです。先進的な取り組みの概要を聞いたり,実際にタブレット端末(Chromebook)操作体験し,活用している授業を参観しながら理解を深め,最後に私の話を聞くという構成でした。

お題の「教育クラウド活用と今後の展望」で話したこと。

徳島からやって来たので,徳島のことをお話することにしました。上勝町の「葉っぱビジネス」でタブレットを活用するおばあちゃんたちの話。神山町の「サテライトオフィス」でブロードバンド回線を利用した遠隔業務をしている人々の話。Society 5.0とか言われる前から行なわれていた取り組みの方が,わりと話としては伝わりやすいように思いました。

そして定番として,クラウド活用に至るまでの技術進歩の歴史をお話しながら,その特徴を1人マルチアカウント時代だとご紹介するあたりも,いろんなサービスやアプリの利用に伴って登録している情報を考えてもらうことで理解していただけたのではないかと思います。

デバイスの活用がすべてではないという観点で,最近あちこちで話題になる「タキソノミー」についても触れました。タキソノミーそのものというよりも,たとえばマーク・プレンスキー『ディジタルネイティヴのための近未来教室』(共立出版)で触れられている「動詞スキル」と「名詞ツール」といった考え方に表れた,(行動)目標を分解して動詞的に理解する捉え方について紹介しました。

あとは,実際に私自身がG Suite for Educationでどのようなどのような活用をしているかをご紹介してました。たとえば完全にクラウドで何でもやるというよりも,一歩手前のアナログ的な活用との組み合わせについてご紹介。たとえばスマホのカメラや書類スキャナーを使って,紙のワークシートも利用しながら情報をデジタル化する方法などです。

最近,サービスがリニューアルされた「Plickers」も実際にコードを配布して体験してもらいながらご紹介しました。児童生徒の1人1台環境がすぐに構築されないとしても,先生側のツール活用次第で面白いこともできるということをご紹介するためです。やってみたくなればしめたもの。

最後は「わかる」とは分かっているもの動詞が結びつくことであるという話と,さらに様々なものがデジタル化されていくことをご紹介しながら,まだまだこれからたくさんの失敗や試行錯誤を繰り返して,情報時代.デジタル時代の学校教育を積み上げていかなくてはなりませんねと締めました。

20181019_Fri

岡山県の教員研修で講演を担当したあとは一路東京へ。

林野高校の最寄り駅である林野駅から作用駅へ向う姫新線は,廃線となった三江線と同じようなワンマン列車が走る。それにしてもローカル線のワンマン列車は,どうして通学する高校生たちの風景がこんなに似合うのか。

作用駅は「スーパーはくと」が停車する駅なので,姫路か新大阪に向ってから新幹線を乗り換え利用するつもりだった。

ところが作用駅で駅員さんから「ついさっき姫路駅で人身事故が発生し,新幹線が運転見合わせになった」という知らせを聞く。しかもスーパーはくとも遅延中だとか。もはや何を乗り継ぐべきなのか,誰も正確な情報をつかめず判断できない状況となってしまった。

この日の新幹線の大混乱はニュースでご承知のとおり。

少し遅れてやってきたスーパーはくとに乗ってしばらくして,車内アナウンスで新幹線の運転見合わせ情報が流れた。新幹線を利用したければ新大阪まで乗れという。

新大阪まで出れば新幹線が動いているかと思ったら,降り立った20時頃の新大阪駅は殺人的な行列でごった返していた。EX予約で予約をとった新幹線どころか,17時半頃発車予定の新幹線が停ったまま。2時間以上遅延が発生していた。

とにかく本日中は東京へ行きたい。

とりあえず東京行きが出発するホームに上がって待機することにした。しばらく様子見をしていると,目の前の「のぞみ」からぼちぼち運転再開をするという。人が込み合う列車入口に無理やり押し入って,自由席通路に紛れ込むことに成功。やがてのぞみが動き出した。

新横浜から品川・東京へ向うも,東京駅手前で新幹線が詰まっているとの情報。

品川で下車して在来線。11時過ぎには宿に着けた。ふぅ。

20181018_Thu

授業と出張移動。

大学祭やら何やらで授業日程の変更が続いたせいか,後期授業の受講生達に緊張感が失われ始めたか。すでに売店に届いた教科書をまだ購入していないのは想定済みとはいえ,個別のプロジェクト作業パートはモヤッとした雰囲気が強かった。

午後は出張移動のため荷物を取りに自宅へ戻り,急いで高速バス停へ。

発車間際のバスに乗り込み,この調子で列車を乗り換えて岡山県の林野駅まで行こうと思ったら,神戸線で異音発生の確認のため運転遅延や見合わせとなり,乗るつもりだったスーパーはくとで行けなくなってしまった。

普通列車を乗り継ぎ,ローカル線をたどって,予定の2時間遅れで到着。皆さんをお待たせしたにもかかわらず歓迎の食事会を開いていただき,あれこれ楽しくお話をした。

宿泊したのは岡山三名湯の一つ,湯郷温泉の宿だったのだが,遅く着いたわ,食っちゃ飲み食っちゃ飲みしたわで,温泉には入れず仕舞い。今度またプライベートで来ることにしよう。