う〜ん

 5月、6月は毎年いろんなことが立て込んで、作業がきつきつ状態。心の余裕がないので、身近な人にはツンケンしてしまう。そういうことは避けたいと思っているところなのだけれども、なかなか難しい。予定調整うまくやらないと…[共有カレンダーPalu]

20130604 学びのイノベーション推進協議会 小中学校WG

 今年度も文部科学省でワーキングチーム(WT)のアルバイトをすることになりました。昨年度の好き勝手な仕事ぶりでもう声はかからないと思っていたのですが、どうも最後まで付き合えということらしく、そうだとすれば断る理由もないので引き受けました。

 WTは、小中学校ワーキンググループ(WG)の下部なので,わりと実作業に近いところで議論ができるというのが特徴です。裏方仕事ラブな私にとって、お口チャックして鎮座しなければならない会議と違い、WT構成員は好きなお仕事といえそうです。他の構成員の皆様がしっかりした方なので,気楽というのもあります。
 先日ようやく平成25年度予算が成立したので,省庁で先延ばしになっていた諸々の事項もやっと始まり、会議も始動したというところです。
 久し振りの会議なので,予定を調整して文部科学省に出かけることにしました。

 最初、てっきりWT会議だと思って、気楽な調子で文部科学省に赴いたのですが、会議の会場について、会場が少し大きいのと、厚い資料にびっくり。
 「おお、久し振りだから、ちょっと拡大バージョン?」
 とか、新年度だからメンバーの入れ替えなんかもあるのかなぁとか、勝手に納得して、分厚い会議資料に目を通し始めたら、会議の名前が思っていたものと違うことに気がつきます。「ん?ワーキンググループ…ワーキングチームじゃない?」
 やがて会議が始まって、自分が一個上のワーキンググループの会議に出席していることが判明します。え〜っ、だからこんなに省内からの傍聴者が多いのね、っていうか、なんで私がここに座ってるのだ?あ〜びっくりびっくり。

 あとで依頼書類を見直したら、確かにWG委員として依頼を受けていました。
 昨年に引き続きWTのお仕事もするみたいだけど、会議で鎮座する仕事もおまけでついてきていたとは。ああ、結局、鎮座せずに好き勝手に質問してましたけど…。

 いずれにしても、来週行なわれる学びのイノベーション推進協議会という親会に報告する内容について情報共有が行なわれて、しばらくすればWebに資料が公開される予定です。あれ?昨年度の学びのイノベーション推進協議会ってWebページがなかったような気もするのですが…。たぶん今年度は公開されるんじゃないかな…たぶん ^_^;
 

その後の総務省

 総務省のフューチャースクール推進事業は、小学校分と中学校・特別支援学校分があります。一年先行した小学校分は3年間の事業を終えて終了しました。残る中学校・特別支援学校分も今年度で終わりを迎えます。
 教育の管轄は文部科学省なのに、なにゆえ総務省が関わるのか。その点、散々論難されてきました。社会全体のことを考える中で教育のICTを総務省が考えることは不自然なことではないはずですが、体制不信の立場からすれば厳しい目を向けないわけにはいかないのも必要なことだと思います。
 中学校・特別支援学校分が残っているとはいっても、すでに最終年度ということもあり、フューチャースクール推進事業自体は各地で粛々と進展しているという感じです。

 先日やっと平成24年度予算が成立したということもあり,各省庁の仕事もようやく本格始動といった感じのようです。
 総務省は何やっているのかというと、安倍政権のもとで「ICT成長戦略会議」を設置して議論を進めようとしています。
 ただ、今回の会議には「教育」の文字は入っていません。
 事業仕分けなどで叩かれた記憶も新しいですから,総務省としては「教育」の文字をあえて除外したと見るのが妥当なのでしょう。
 それでも会議の議事論には小宮山委員の発言として、教育についても触れた方が良いという発言がなされています。

 現政権は、口を開けばアベノミクスだ、経済成長だということに関心が向いており,もろもろの施策もそちらの文脈に絡めてざるを得なくなっているようです。
 こういう場合,教育界に向けては「人材育成」という言葉で様々な要求が高まるわけで,「人間形成」を矜持とする立場にとっては苦々しい。かといって、一方でいじめ問題を契機として「道徳教育」の教科化要求が教育再生実行会議などから飛んでくるのも、矢継ぎ早で不穏な空気を感じます。
 この辺は目的や内容の明確化といった丁寧に手続きが必要な話で,乱暴に「経済成長の手段として教育を扱うな」とだけ吐き捨てることは、主張としてはともかく、現実的な学校教育においてできません。
 であるとすれば、むしろ成長戦略の中に「教育」をちゃんと位置づけてもらった上で,議論を積み重ねて目標と手段を明確化すべきなのですが、そういう風になっていないというのが、少々残念なことでもあります。

20130323 BEATセミナーFINAL

 東京大学大学院情報学環ベネッセ先端教育技術学講座(Benesse department of Educational Advanced Technology:BEAT)は、新しいテクノロジーがもたらす学習環境について知見を生み出す場として2004年にスタートしました。

 この9年間は第一期「モバイル学習」第二期「学習履歴情報の活用」第三期「ソーシャルな学習環境」といったプロジェクトが展開し、様々な研究成果が発信されました。

 発信活動の一環として一般から参加者を募ったセミナーも開催され、これらはWebサイト上で記録を読むこともできます。ここ数年はUstream中継も行なわれていました。

 そしていよいよBEATが9年間の活動に区切りをつけることとなり、3月23日に最後のセミナーが開催されました。

 私自身がBEATセミナーに参加し始めたのは2005年からでした。

 まだ前職で慌ただしい日々を過ごしていた時のこと、東京大学で開催されたLearning Barという(当時は)小さな勉強会を知り、参加し始めたことをきっかけにBEATセミナーにも参加するようになりました。

 語り始めれば長くなりますが、それがきっかけで上京し、東京大学大学院に御厄介になったわけで、つまり人生の転機をもたらした催事でした。

 そのセミナーが最終回だというので、直接参加しないわけにはいきませんでした。

 今回のテーマは、MOOCs。

 世界で起こっている高等教育の変革です。

 内容については、また改めて書きたいと思います。

 とにかく、この変化はを踏まえて、この世界で生きることの意味や教育の行く先を考えなくてはならないと思います。

 BEATはそのために必要な知見を様々生み出したのでした。

 そのような文脈とはまったく関係はありませんが、私にとって思い出深い場が終わりを迎えるというのは、少し寂しいものでした。
 

20130315 卒業式

 3月15日は卒業式がありました。
 これは皆さんも同じと思いますが,1年はあっという間ですね。
 この数年は外部の仕事も多く、慌ただしかった分だけ時間は早く過ぎてしまいます。
 出会った学生達との別れは寂しいもの。
 新しい春からも頑張りましょう。