りん: 2010年2月アーカイブ

 

 『iPhone SDK リファレンス大全 実践インターフェース構築』

 リファレンス本の新顔。こちらはUIKit以外の部分についても収録しているようです。ぼちぼちiPadが登場するので,その部分は今後,増補版が出てくることでしょうけれど,iPhoneアプリ開発でまさに頑張っている皆さんにとっては気になる一冊になりそうですね。

(追記)

 実際に書店で購入してみました。残念ながら書名の「リファレンス大全」を期待していると裏切られるかも知れません。一覧性は低く,解説が続く形式になっています。

 また,内容はInterface Builderを前提とした内容であり,そこにコードをどう加えていくかという感じです。iPhoneのUIがどのように構築されるのかを理解するのには役立つかも知れませんが,リファレンス的に使うのは難しいと思います。

 しっかり読み込んで,何がどこに書かれているかが見えてくれば便利に使えるのかも知れません。

 

 『HTML5&API入門』

  雑誌の特集などで取り上げられることはあっても,書籍としてまとまったものは無かったのでは?規格自体がまだ固まっていないとはいえ,今後無視することは出来ないですね。

 

『iPhone&Androidクロスプラットフォームアプリケーション開発~スマートフォン用グラフィックスツール作成で学ぶ~』

 アプリ開発における次なるステップとしてはクロスプラットフォームがありますね。日経ソフトウェアでも両プラットフォームを比較したプログラミング入門記事が特集されていました。今年はiPhone以外のプラットフォームもガンガン攻めてきそうですから,こういった視点でアプリ開発することは大事だと思います。

(追記)

 どうやらC++をベースにして,インターフェイス部分でそれぞれの言語やフレームワークを使用する方法をとるようです。サンプルプログラムとしてGoogle App Engineを利用したネットワーク対応のアプリを使っていますので,そのようなアプリ開発をしてみたい人には,参考になる内容ではないかと思います。

 

『Objective-C逆引きハンドブック』

  iPhone/Cocoaプログラミング関係の書籍も,最近はリファレンス系のものが出てくるようになって嬉しい限りです。今回は逆引ハンドブックとのこと。どんな出来なのか楽しみです。

(追記)

 実際に手にしてみると,854頁というかなり分厚いボリューム。Objective-Cの言語リファレンスとしては荻原本が有名ですが,この逆引きハンドブックも言語仕様を確認するのに便利です。様々な項目がコンパクトに解説されているので,新しい知識の入口としても,混乱している知識の整理にも役立ちそうです。

 値は張りますが,Objective-Cと本腰入れて付き合おうとしている皆さんは持っておいても良いのではないでしょうか。

 アプリ内広告の収益に関して理解するのは,なかなか難しいです。  最近になってGoogleのAdSenseのヘルプにある「収益額」の項目に気づいて,少しそれぞれの意味が分かってきましたが,たとえば単価の変動みたいなものが実際にはどんな根拠や計算で行なわれるのか,正直わかりません。  日本のTG Adは広告のインプレッション(表示)単価で0.5円という分かりやすい収益額だとされていますが,TG Adの穴埋めではない実広告が表示される頻度が少ないという経験談もあり,収益予測が個人ではなかなか見えないのが現実のようです。  結局,広告主側からすれば,アプリ内広告でも広告枠としての魅力や価値があるかどうかが重要なので,それをリクエスト数やクリック割合などで計算しながら,インプレッション数や変動単価を調節しているという感じのようです。

--  まだ試してませんが,さらに最近では複数の(AdMobのような)モバイル広告システムを束ねて,その都度選択しながら表示するシステムもあります。AdWhirlとMobclixといったものだそうです。  こうしたシステムを利用することで,特定の広告システムでインプレッションが返ってこなくても,他の広告システムに自動で切り替えてインプレッションを得るということが可能になるようです。

 収益を最大化するという謳い文句ですが,どちらにしても世界を相手にする場合のお話。日本国内に限ると,まだまだアプリ内広告自体への出稿量が十分でないという課題があるようです。

 この辺,GoogleのAdSenseが本格的に乗り出してくれば,また事情が変わりますので要注目です。