LiquidText (リキッドテキスト) – iPad Proに相応しいアプリ選

PDF文書を読みながら情報や要点の整理の作業をしたいことがあります。書類に下線やメモなどの書き込みをするだけでなく,必要な部分を抜き出して整理するということです。

書込み(アノテーション)をする作業であれば多くのPDF閲覧アプリがその機能を持っていますが,部分を抜き出して整理する作業ができるアプリとなると限られます。

それを非常にエレガントに実現してくれているアプリが「LiquidText」(リキッドテキスト)です。まずはプロモーション動画を見てください。

PDF文書にハイライト線を引くだけでなく,その部分を右側のワークプレイスと呼ばれる領域に抜き出して情報整理できるのです。

その上で,自由に書込みが出きる機能もあります。最新バージョンのプロモーション動画も見てみましょう。

私たちがタブレット端末でやりたかったことの一つは,こういう直感的な情報整理作業ではなかったでしょうか。こうした情報整理をもとに,さらに新たな報告書をまとめたり,整理した結果を発表するための資料を作成したりということだと思うのです。

私自身は国の行政機関や様々な団体から公表されている文書(PDF文書)を読む際に,このリキッドテキスト・アプリを使用しています。たとえば新たな学習指導要領のために審議された結果をまとめた答申は,大変長いPDF文書で,これを印刷して読み解いたとしても情報整理が大変です。

そこでこのリキッドテキスト・アプリに読込ませて,気になる部分をワークプレイスに抜き出し,抜き出した情報の繋がりをつけながら読み進めると,そこまでの要点を可視化したものと合わせて,全体を見通しやすくなります。これは時間を置いて再度文書を読むときにも,自分で作成したワークプレイスのおかげで,再理解の時間も短縮されるメリットがあります。

liquidtext_toushin

「幼稚園、小学校、中学校、高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善及び必要な方策等について(答申)」のPDF文書を読込んで情報を抜き出したところ。

リキッドテキスト・アプリ自体は無料で配布されています。PDF文書を抜き出し読みするだけであれば,それで十分です。そして,追加機能を使いたい場合には,有料で追加購入することになります。

たとえば文部科学省のPDF文書はいろんな事情から一つの文書を複数のファイルに分割して配布していることが多いのですが,これをバラバラに扱っていると大変です。そこで,リキッドテキストには複数の文書をまとめて閲覧作業できるMulti-Document(マルチドキュメント)という追加機能がアプリ内課金で購入できるようになっています。これは便利です。

一方,リキッドテキストは自由な書込み(アノテーション)機能は有料です。他の無料ノートアプリでできるアノテーション機能が有料というのはちょっと理不尽な気になるかも知れませんが,リキッドテキストの一番の特徴が抜き出した情報の整理であることを考えると,この辺が逆になっているのは仕方ないかなと思います。

上記の2つの機能は1200円で購入することになり,それでリキッドテキスト・プロにアップグレードしたということになります。(マルチドキュメント機能だけは600円でバラ売りしています。)

リキッドテキストは,開発者であるCraig Tashmanさんが,ジョージア工科大学で研究開発されていた成果を実際のアプリとして販売したものです。

LiquidTextのYouTubeチャンネルには,2010年頃に研究開発していたこのアプリの原型ソフトのデモンストレーション動画が公開されています。

リキッドテキストの「リキッド」とは「液状の」という意味。

つまり,Craig Tashmanさんは抜き出した文字のカタマリを液状に見立てて,くっつけ合えるようにすることで,抜き出した情報同士を簡単にグルーピングできるようにしたのです。 私たちがポストイットでやっている作業をもう一歩進化させるためのアイデアということになります。

さらに,PDF文書をピンチ操作すると部分的に縮んでつぶれるように表示するというアイデアを使って,遠く離れたページ同士を同時表示することを可能にしました。それをキーワード検索機能に絡めたところは,現実の紙ではできないことです。 

「こんな作業をするなら確かにパソコンじゃなくてタブレット端末だよね」と言えるアプリは数少ないですし,リキッドテキストはまさにそんなアプリの一つだと思います。

ただ,アプリに対しては好き嫌いがあり得ますので,こういうPDF文書の読み方はしないので私には合わないという人もいると思います。それでも,使わずして食わず嫌いなだけであれば,それは大変もったいない話です。PDF文書をもとに情報整理作業をする必要のある人には要チェックなアプリです。

現在の記録と発信が未来の情報

私が学際情報学という学問を学んでいたとき,アーカイブについて勉強する機会がありました。

資料の保存と公開,そのための管理。

それがアーカイブというものの漠然とした説明になりますが,私はその奥深さの一端を垣間見て,専門家には程遠いとしても,その行為や活動の重要性を尊重しなければならないと思ったのでした。

いま,りん研究室が取り組んでいるのは,教育と情報の歴史です。

歴史資料の蒐集,整理,分析を行ない,現在と今後への示唆となる考察を加えていく活動を柱としています。基本的に過去を追いかけています。

しかし,過去を追いかけるためには資料が必要になります。記憶だけでは無理です。

過去に資料が作成されて保管され,現在の私たちが資料を入手し参照することで,初めて過去を追いかけることができます。人間の記憶も,何かしらの資料として記録されていなければ,忘れられてしまうか,そうでなくとも呼び覚ますことが難しくなります。

資料の保管と公開。

歴史を追いかける活動にとって,それがどれほど重要であるか,調べ事をするたびに痛感します。

過去を扱うのはとても難しいです。

分析や考察の際,何を拠り所にするのかという問題と,どう解釈するのかという問題とそれらをもとに何を示唆するのかという問題が複雑に組み合わさるからです。

たとえば,残された情報が無かったり少な過ぎても困るし,逆に多すぎても困ります。一次情報(primary source)と二次情報(secondary source)の扱いにも注意は必要です(世の中には三次情報 tertiary sourceという言葉さえ出てきています)。

たとえば,記録された情報をポジティブに読みとくのか,ネガティブに読みとくのかで,過去の見せ方が変わり得ます。

たとえば,過去の歴史事象を踏まえて,肯定的な示唆や助言をするのか,否定的な示唆や批判を加えるのかも選択次第です。

資料があれば,すべて解決されるわけではない。これも肝に銘じなければなりません。

私自身,いま生きている日々の出来事について,分かっていると思い込んで,あえて記録や発信することを面倒くさがったり,後手に回したりすることがあります。

しかし現在は過去に移行して,磨りガラスの向こう側へと移ってしまうことに気づきます。まだ見えているつもりでも,確実に遠ざかり見えなくなっていきます。そうなってからハッとして記録を残そうとすることを繰り返しています。

確かにこの界隈では「ポスト・トゥルース」「オルタナティブ・ファクト」「フェイク・ニュース」といった言葉が飛び交い,日本の私たちも「風評」や「デマ」や「虚偽」や「誤報」といった言葉に悩まされ続けている毎日です。過去だけでなく,現在をつかまえるのさえ難しく感じます。

情報があれば,すべて解決されるわけではない。これも肝に銘じなければなりません。

 

それでも「今日の記録と発信が明日の情報になる」のだということ。

 

そのことを,今日という日にあらためて思うのです。

日本のプログラミング教育言説の採取 -1

日本の識者がプログラミング教育や教育の情報化について,どのように述べているのか採取していきます。(※必要部分のみを採取しただけなので前後の省略に関しては元資料を参照のこと)

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堀田龍也(2016)「プログラミング教育が目指すもの」,総合教育技術10月号,小学館(「教職ネットマガジン」に再掲)

(人工知能がこれから発展することによって…できるようになるはずです。)「こうしたことが社会の常識となった時代に、それがいったいどんな仕組みでどうやって行われているのかということを、私たちは分からないままでいいのでしょうか。」(堀田龍也2016)

「特に子どもたちには、少なくとも次のようなことを知っておいてもらう必要があります。
・コンピュータはプログラムで動いているということ
・プログラムは誰か人が作っているということ
・コンピュータには、得意なところと、なかなかできないところがあるということ」(堀田龍也2016)

「今回導入される、プログラミング教育は、プログラマー育成をするわけではありませんから。そこで文科省は、この教育を通じて身につける思考を「プログラミング的思考」と名付けました。つまりプログラムを学ぶのではなく、コンピュータを動かす体験を通じて思考方法を学ぶということです。」 (堀田龍也2016)

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山西潤一(2017)「年頭所感  未来の創り手を育てる教育工学研究 (2017年2月)」(日本教育工学会Webサイトに掲載)

「30年前、情報化が進むことで、私達の身の回りには便利なブラックボックスが増え、誰もがボタンを押せば、全て自動でしてくれる便利な道具が増えることを喜んだ。しかし、ブラックボックスでいいのか、そこに新たな問題が生じる。」(山西潤一2017) 

「発達段階に応じて、ブラックボックス化したシステムの中身を考え、どのような仕組みで動いているのか分かることが重要だ。望ましい情報化は一部の専門家のみに任せるのではない。中身がある程度理解できれば、その便利さや危うさも理解できる。そのためには自らシステムを作ってみるのが一番。」(山西潤一2017) 

「プログラミングの経験のない先生方にとっては、コンピュータ言語を覚える、その仕組まで・・という不安がある。しかし全く問題ない。より分かりやすいコンピュータ言語もあるし、日本語で手順が説明できればいいのだ。私の経験から言えば、小学生が1,2時間で理解できる内容だ。」(山西潤一2017) 

(エストニアの教育事情を視察した。)「プログラミングを学ぶための学習ではなく、道具としてコンピュータやロボットを活用しながら、表現力や創造性、論理的思考力を育んでいた。そこには教師主導の伝達主義的教育ではなく、まさしく児童生徒中心の構成的教授法に基づく授業が展開されていた。日本のプログラミング教育もそうありたいものだ。」(山西潤一2017

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美馬のゆり(2016)「プログラミング教育って何? 本当に子どもに必要なの?」(インタビュー記事)

「プログラミング教育とは、プログラムができるようになるということではなく、プログラミングというものの考え方を学び、思考のための道具を身につけることだと考えています。」(美馬のゆり2016)

「コンピュータができたことで生まれたものの考え方に「計算論的思考」というものがあります。ひとことでいうと、あえて自分がコンピュータになったかのようにものごとを考えていくと、いろいろな問題がうまく解ける、という考え方です。」「プログラミング教育というのは、プログラミングを学びながらこのような計算論的思考を身につけるためにあるのだとわたしは考えています。」(美馬のゆり2016)

「世界が急速に変化しているなかで、世の中で起こっている問題の解決の糸口を見つけていかなければならないとき、いろいろな考え方、ものの見方ができることがとても役に立つからです。」(美馬のゆり2016)

美馬のゆり(2016)「料理はプログラミングだ!」(インタビュー記事)

「創造性をどう伸ばしていくか、というところにこそプログラミング教育は注力してほしいと思います。」(美馬のゆり2016)

「必修化するのであれば、教員養成をきちんとやっておかないと大変なことになると思います。準備不足で導入してプログラミング嫌いを増やすことになる前に、教員がプログラミングの本質を授業で伝えられるようなツールや副読本を作り、授業の実践事例を広めていかなくてはいけないでしょう。」(美馬のゆり2016)

「料理って、アルゴリズム(問題を解く手順)そのものなんです。」(美馬のゆり2016)

「どういう手順で、どういう制約のなかで料理をしているのか、自分の頭のなかにあるものを一度言語化してみて、どうやったら効率的に料理ができるようになるか、パズルのように考えてみてはいかがでしょうか。」(美馬のゆり2016)

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岡嶋裕史(2017)「なぜ子どもにプログラミング教育が必要なのか」(インタビュー記事)

「なぜプログラミング教育が必要なのかといえば、これからの社会において仕事の進め方が大きく変わっていくからです。」(岡嶋裕史2017)

「プログラミングの基本的な知識の有無で、リーダーシップや他者とのコミュニケーション能力にも大きな差がついてしまうわけです。」(岡嶋裕史2017)

「いまは世の中のしくみの大きな部分を情報技術がつくっているので、それを知った上で社会に出ていくことは、大きなアドバンテージになると思います。だからこそ、小・中学生のプログラミング教育が注目されているのだと思います。」(岡嶋裕史2017)

「プログラミングは英語と同じように、あくまでツールなんです。理科や社会を勉強するツールとしてプログラミングを利用することで、これまでは実験すらできなかったような分野での試行錯誤が可能になったり、異なる視角からの理解が可能になる。その結果、学習能力全般が向上する側面もあると思います。」(岡嶋裕史2017)

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原田康徳(2016)「子どもだけではなく全ての日本国民にとってプログラミングが重要である、たった1つの理由」(インタビュー記事)

「人間とコンピュータがそれぞれ足りないところを補って共生していくためには、全ての人がコンピュータの良いところとダメなところを知っておく必要があります。また、『コンピュータとは何か』を追究すると、『計算するとはどういうことか』『モノを覚えるとはどういうことか』など、つまり『人間とは何か』が分かってきて面白いです」(原田康徳2016)

「コンピュータは、今の世の中を劇的に変えている最も大きな要因の1つです。人間から仕事を奪っている一方で、その周りには新たな仕事が生まれています。それにもかかわらず、コンピュータとは何なのかを理解するのはなかなか難しい」 (原田康徳2016)

「プログラミングを行うことで、コンピュータの“ワケの分からからなさ”が少しずつ理解できます」(原田康徳2016)

「『コンピュータとは何か』という純粋にコンピュータを教える時間はコンピュータの専門家が年間で2時間ほど担当するだけで十分です。先生たちには、子どもと同じ目線で授業を受けてもらい、そこから各教科にどう役立てていけばよいのかを発見していただきたいですね」(原田康徳2016)

「小学校のプログラミング教育では、コンピュータの深い知識を教える必要はありません。コンピュータ上で起こっている不可思議な現象には、全てちゃんとした理屈があることを、子どもたちに何となく理解してもらえればいいと思います。」(原田康徳2016)

「今の情報化社会は一部のお金持ちとエンジニアが作っているものです。ここに、一般の人が入ってこないと文化として豊かなものになりません。これからの情報化社会を文化的に豊かにするために何ができるのかを、私も、皆さんと一緒になって考えていきたいと思います」(原田康徳2016)

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阿部和広(2017)「プログラミングの本質と学びへの効果」(インタビュー記事)

「プログラミングは目的を考えるとダメになります」(阿部和広2017)

「プログラミング学習で論理的思考力を養えるといった謳い文句を目にすることもありますが、プログラミングを学習している子どもが論理的になるかどうかは現時点では不明です。プログラミングという行為自体は高い論理性を求められますが、プログラミングが論理的思考力を養うかどうかはまだわかっていないんです。」(阿部和広2017)

「小学生の段階からスマホアプリのコードが書けるようになっても有能なプログラマーになれるという保証は一切ないです。むしろ有能なプログラマーに求められる能力は、コンピューテーショナル・シンキングができるかどうかです」(阿部和広2017)

「プログラミング的思考はコンピューテーショナル・シンキングの一部分」(阿部和広2017)

阿部和広(2017)「「プログラミング教育」における教師や大人の役割」(インタビュー記事)

「学校でプログラミングの教育体制を作っていくうえで何より大切なのは、先生自身がプログラミングを実際に体験することです。体制づくりの過程で、まずは先生が主役になる。そのうえで、子どもが主役になる授業展開ができるようにするんです。」(阿部和広2017)

阿部和広(2015)「Scratchプログラミングをなぜ子供たちに伝えるのか」(インタビュー記事)

「プログラミングを学ぶ理由の一つとして、論理的思考力がよく挙げられる。これは、プログラムが論理的である以上、プログラムを正しく書いて動かすためには論理的思考ができないといけないから、結果として身に付くであろうということだ。ただし、この論理的思考力というのは、どちらかというと二次的な結果、副次的な結果として身に付くのだろうと考えている。」(阿部和広2015)

「プログラミング学習においては、間違うこと自体がむしろ積極的に肯定される。間違いを直すこと、つまりデバッグが、大変効果的な学習となる、言い換えれば、試行錯誤しながら目標に近づく態度が身に付く。プログラミングをすることにより、この態度が自然と身に付いて習慣化することこそが、一次的な目的なのだ。」(阿部和広2015)

 

コンピュテーショナル・シンキングについて

今回は「プログラミング教育」「プログラミング的思考」「コンピュテーショナル・シンキング」に遡るお話。

平成29年度告示予定の学習指導要領で,小学校は総則において「児童がプログラミングを体験しながら,コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動」を各教科等の特質に応じて計画的に実施することが盛り込まれました。

遡ると,中央教育審議会の答申の「情報活用能力とは、世の中の様々な事象を情報とその結び付きとして捉えて把握し、情報及び情報技術を適切かつ効果的に活用して、問題を発見・解決したり自分の考えを形成したりしていくために必要な資質・能力のことである。」(37頁)という記述に対する補足説明で,これには「プログラミング的思考」も含まれると明記されたからです。

さらに遡ると,「小学校段階における論理的思考力や創造性、問題解決能力等の育成とプログラミング教育に関する有識者会議」の「議論の取りまとめ」には,プログラミング的思考に対しての補足説明で「いわゆる「コンピュテーショナル・シンキング」の考え方を踏まえつつ、プログラミングと論理的思考との関係を整理しながら提言された定義である。」と書いてあります。



というわけで,そもそもの出発点である「コンピュテーショナル・シンキング」(computational thinking)って何?ということになるわけです。

今回は定義に関する議論はひとまず置いといて,言葉の出所を見てみたいと思います。

英語版Wikipediaの項目には,1980年頃にシーモア・パパート氏が初めて使ったなどと解説されています。

しかし,「コンピュテーショナル・シンキング」が注目を集めるようになったきっかけはJeannette M. Wing氏が書いたマニフェスト的論文「Computational Thinking」が2006年に掲載されてからだとされています。

このWing氏の英語論文と,日本の「情報処理」誌(情報処理学会)に掲載された日本語翻訳版がインターネットで公開されています。

論文「Computational Thinking」
http://www.cs.cmu.edu/afs/cs/usr/wing/www/publications/Wing06.pdf

翻訳「計算論的思考」
https://www.cs.cmu.edu/afs/cs/usr/wing/www/ct-japanese.pdf

ちなみに「Computational Thinking」の日本語訳は「計算論的思考」。

もしもプログラミング教育が行なわれることになった背景について議論をするのであれば,この論文を一読することは大事なことです。

さて,ここで余計な手出しをするのがりん研究室の悪い癖。

せっかく翻訳していただいた日本語版ですが,柔らかいものしか読めなくなってしまった私には,一読してもすっと内容が入ってこないのです。

[追記:「情報処理」誌のご意見アンケートにも「■翻訳の表現が硬く,この記事が掲載されている意義がつかみとれませんでした.(匿名希望)」とあった…う〜む]

それだけ私が情報処理分野に疎いということなのだと思うのですが,一方で,もっと一般の人が読みやすい文体に直してもよいのではないかと思ったのです。

コンピュテーショナル・シンキングとは,ごくごく一般の人々も持つべき基礎的能力であるとWing氏は主張しています。であれば,一般の人に読んでもらうことを意識した翻訳バージョンがあってもよいのではないかと思いました。

そしてその主張について様々な講演や解説をしているWing氏の動画を拝見したところ,彼女自身はとても明るくて優しい感じの方で,なのにとてもエネルギッシュかつ分かりやすく内容を伝えようとしている姿が印象に残りました。丁寧に説得するような文体の方が,ご本人の雰囲気にも合っているのではないかと思えたのです。

というわけで,諸々の失礼や課題の件はあとで考えるとして,とにかくコンピュテーショナル・シンキングに関する主要論文を読んでもらいやすい形にしよう。学習用として翻訳し直そうと取り組んだのが次のものです。

学習用翻訳「計算論的思考」 
https://www.facebook.com/notes/1238337629547688

訳が十分こなれているとは言えませんし,内容に関して誤解している個所もあるかと思います。いろいろフィードバックをいただければと思いますが,とにかくいろんな人に読んでいただきたいので,拙い翻訳を紹介させていただきました。

学びを見通す力を探しに -2

次期学習指導要領案に「学びの地図」という言葉は入らなかったものの,そのイメージは大事にした方がよいと書きました。

ただ,答申に書かれた「学びの地図」の扱い方は実に男臭い感じがします。

かなり前にベストセラーとなった本に『話を聞かない男、地図が読めない女』というものがありましたが,その本の図式を借りれば、答申における「学びの地図」提案は,目標達成を重視する男性的な観点から地図を扱おうとしているようにも読めます。

しかし、学校や社会に目を向けると,実際の性別と結びつくわけではありませんが,男性的な捉え方をする人と女性的な捉え方をする人の両方が混在しているわけですから,「学びの地図」に対する捉え方にも幅を持たせる必要があります。

では,ここでいう男性的な捉え方ではないもの(一方の女性的な捉え方)とは何だと考えたらよいのでしょうか。

私事ですが,学生時代は書店アルバイトを続けていました。若かったので力仕事もある返品作業やら入荷した雑誌の並べのような仕事に関わりました。

その書店は女性社員の方が多かったので、休憩室には新聞以外にもファッション雑誌がずらっと並び,私も扱っている商品の勉強がてら眺めていたという経験があります。

ファッション雑誌には,手持ちのファッション・アイテムをどう着回せばよいのかを指南する「30日間ファッション・コーディネート」のような記事がよくあります。

その日の目的や気分に合わせてアイテムを選択して組み合わせるというのはファッションの一つの難しさであり楽しみでもあるわけです。ファッション雑誌は,そうしたアイテムチョイスとコーディネートの例をずらっとカレンダーのように見せているわけです。

私が書きたいことはもう察しがついていると思いますが,こうしたファッション雑誌流の捉え・考え方を「学びの地図」にも適用できないかというわけです。

教育・学習内容の項目にコード番号が付されて,あたかも音楽のプレイリストのように自分に合った学習リストを作れるようになるということを前回書きました。

この「自分に合った学習リスト」を,まるで自分の部屋の本棚を埋めるように考えるのであれば,それがここで言うところの答申的な「学びの地図」の捉え方ということになります。

しかし「自分に合った学習リスト」とは,自分が身につけるファッションのコーディネートであると考えたとき,そこにはファッション雑誌的な「学びの地図」の捉え方もあるのではないか。

そうすると私たちに足りないものがあるとすれば,学びの「ファッション雑誌」かも知れないし,「モデルさん」なのかも知れないし,「スタイリストさん」なのかも知れない。

子どもたちの学びを見通す力が何なのかを考えるにあたっては,そういう新しい要素の可能性も合わせて考える必要があるのかも知れません。

さて,先生はどんな存在になれるのでしょうか。全員がカリスマ美容師にはなるとは思いませんが,次はそういうことを考えてみたいと思います。

学びを見通す力を探しに -1

平成29年度告示予定の新学習指導要領の案が公表されました。

審議を経て出された「学習指導要領の改善及び必要な方策等について」の答申がもとになっているわけですが、実に様々なキーワードが飛び交った審議と答申でした。

たとえば「資質・能力」「アクティブ・ラーニング」「主体的・対話的で深い学び」「社会に開かれた教育課程」「学びの地図」「カリキュラム・マネジメント」などのキーワードです。

このうち学習指導要領案に残されたのは「資質・能力」「主体的・対話的で深い学び」「社会に開かれた教育課程」「カリキュラム・マネジメント」といった言葉でした。

「学びの地図」という言葉が学習指導要領案から落ちたのは少し意外でした。先の答申でも

「学校教育を通じて子供たちが身に付けるべき資質・能力や学ぶべき内容などの全体像を分かりやすく見渡せる「学びの地図」として、教科等や学校段階を越えて教育関係者間が共有したり、子供自身が学びの意義を自覚する手掛かりを見いだしたり、家庭や地域、社会の関係者が幅広く活用したりできるものとなることが求められている。」(20-21頁)

と書かれている通り,教科横断的な資質・能力を育んでいこうとすることを前面に出していく次期学習指導要領や今後の学校教育において,学びを見通す「地図」というイメージを打ち出すのは大事と思うからです。

もちろん堅い言い方として「教科等横断的な視点」という表現が全体を鳥瞰する姿勢を示しているのでしょうし,のちに作成される手引きにおいて「学びの地図」という考え方が解説されるのでしょうから,まるきり消えたわけではないと思います。

とはいえ,もう少し教育課程(学習内容)全体を見通す行為を,学習者にとっての「地図」の作成や読み解きとして捉えていく立場を強調しても良いのではないかと考えます。


文部科学省は2月8日に「学習指導要領における各項目の分類・整理や関連付け等に資する取組の推進に関する有識者会議」を設置すると決定しました。

この会議は「次期小・中学校学習指導要領を一定のコードにより整理していくに当たっての,基本的な方針や留意点等の整理,それに基づくコード試案の作成」のための検討を行うことが目的です。

すごく乱暴にいえば,学習指導要領の教育内容項目をバラバラにしてコード番号を付す作業を目指しているわけです。

これはつまり,音楽アルバムをiTunes等の音楽配信サイトで曲単位の販売・配信したときと同じことが起こることを意味しています。アルバム側の楽曲リストに縛られず,リスナー側のプレイリストで音楽を楽しむという流れのことです。

学習指導要領の教育内容項目にコード番号を振り、教科を越えて関係する教育内容項目の組み合わせをコード番号で表現しやすくなれば,学習者にとっての学びの組み合わせ(地図あるいはプレイリスト)を作成することが容易になるわけです。

図書館情報学の分野ではメタデータに関する知見の蓄積がありますが,この有識者会議においても今後そうした知見が踏まえられながら検討が進められることになると思います。


システマチックな学びの地図の基盤を整えることも大事ですが,学校における教育学習活動の中で,子供たち自身が自分の学びを見通す力をつけることを考えることも大事になります。

次はそのことを考えてみたいと思います。

教育関連パブリックコメント 201702

電子政府の総合窓口で募集しているパブリックコメントの中から教育関係をピックアップしました。

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児童福祉法等の一部を改正する法律の施行に伴う厚生労働省関係省令の整備に関する省令案に関する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495160378&Mode=0


「児童福祉法施行規則第一条の三十八の厚生労働大臣が定める基準案」及び「児童福祉法施行規則第三十六条の四十六第四項の厚生労働大臣が定める基準案」に関する意見の募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495160379&Mode=0


「第3期教育振興基本計画策定に向けた基本的な考え方」に関するパブリックコメント(意見公募手続)の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000874&Mode=0


いじめの防止等のための基本的な方針の改訂等に関する意見募集の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000876&Mode=0


平成28年度教科用図書検定調査審議会 教科書の改善について(論点整理)に関する意見募集
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000877&Mode=0


「保育所保育指針の全部を改正する件」に関する御意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=495160408&Mode=0


「学校教育法施行規則の一部を改正する省令(案)」及び「学校教育法施行規則第五十五条の三等の規定による特別の教育課程について定める件(案)」に関するパブリックコメント(意見公募手続)の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000879&Mode=0


学校教育法施行規則の一部を改正する省令案並びに幼稚園教育要領案、小学校学習指導要領案及び中学校学習指導要領案に対する意見公募手続(パブリック・コメント)の実施について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000878&Mode=0


子ども・子育て支援法施行令の一部を改正する政令案に対する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095170110&Mode=0


子ども・子育て支援法施行規則の一部を改正する内閣府令案に対する意見募集について
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=095170120&Mode=0


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Giroptic iO 届く

360度撮影カメラモジュール「Giroptic iO」が届きました!

開封の様子…

すでに新しいファームウェアが登場しているので最初にアップデートを促されますが、カメラモジュールの充電量が足りないのでお預け。このあと準備ができ次第試してみます。

でも、こうしてiPadでも使えるというのは、Insta 360 nanoにはできない、このカメラの強みですね。しかもカメラモジュール自体で自立するので、ちょっと外して置くときに便利です。

使用報告は後日します。

いま「デジタル教科書」を議論すること

今年初の東京出張です。 がけいただいたこともあって、出かけました。参加したのは日本教育メディア学会が主催するワークショップデジタル教科書のメリット・デメリットを考える」でした。

率直に書けば、残念な気分になったというのが感想。

議論された内容に関しては、目新しいものはありませんでした。そうであれば、テーマ設定や議論の切り口を工夫することになりますが、そうした面も面白味があったとはいえませんでした。

つまり、素材は悪くなかったけれど、美味しい料理にはなってなかったわけです。あとは、なぜそうなってしまったかというメタ的な分析の対象として楽しむほかになかったということになります。

このタイミングに「デジタル教科書」を議論する意義は何なのか。日本教育メディア学会という学会が企画することの目的は何なのか。議論展開の目標は何なのか。

本来は議論を掛け合わせていく中で、こうした諸々を再発見して再定義できれば議論自体は面白くなっていくのですが、それぞれのご意見を拝聴してキレイに並べただけだと、モヤッとしたままになって「で、今日は何がしたかったの?」ということになりがちです。それなら、それぞれの登壇者の著作やインタビュー記事を読んだ方がまとまっていますから。

もちろん、キレイに整理するのが大事な場合もテーマ設定によってはあり得ます。つまりイントロダクションが必要なテーマの場合で、ディスカッションの目的もそうした入門的位置づけの場合です。しかし、そうであれば、そういう人選をすることや、議論展開もそういう風にアレンジしていくべきです。

しかし、残念ながら今回の企画はテーマと人選とファシリテートがちぐはぐで、正直なところフラストレーションの溜まるものでした。その証拠は、たびたび議論がデジタル教科書ではないところで展開したまま、それをデジタル教科書の議論として接合していく動きが乏しかったことからも伺えます。

もっとはっきり申し上げれば、今回のテーマに関して、このテーマ設定内容と人選であれば、本来は東京まで来て参加しなかっただろうと思います。

そもそも「デジタル教科書」自体がアウトデーテッド(今さら)なこと。乱暴にいえば、文科省の検討会議や各種審議会で面白くもない方向で決着がついた話です。扱うならそれなりに面白い論点に味付けする必要がありますが「デジタル教科書のメリット・デメリットを考える」では弱すぎます。

人選も不思議なものです。

新井紀子先生は確かにデジタル教科書懐疑派としてメディアに顔を出されていた方ですが、新井先生自身の関心はすでに東ロボくんやその次に移っていて、新井先生をデジタル教科書議論に呼び寄せること自体はかなり注意して戦略的に対応しないと、新井先生自身の関心にすぐ持って行かれてしまいます。そのことを分かっていたのかどうか、分かっていたとしても、今回は新井先生を上手に活かせませんでした。

石戸奈々子先生はデジタル教科書教材協議会(DiTT)の関係者であり、メディアにもデジタル教科書推進派として登場したことがある人ですが、やはりそれだけの人ではなくて、今回も「慶應義塾大学」と「NPO法人CANVAS」の関係者として登壇していることから分かるように、それほどデジタル教科書一辺倒な人ではありません。ご自身も「私、ここでは推進派にされちゃってますけど」と自分の立場の設定に不満を漏らすくだりが持ちネタになっていて、今回もその言葉が出てきました。だから、石戸先生を呼びたいときはそのネタを封じ込めるところから議論を始めないとご本人の本当によいところを引き出せないで呼んだだけになりがちです。

学会会員である小笠原善康先生や山本朋弘先生は、それぞれの専門的知見からデジタル教科書を論じることができる方々ですが、逆に言うと新井先生、石戸先生というゲストとどう絡ませるか次第ということになります。小笠原先生は長いご経験から蓄積された歴史的な観点でデジタル教科書を論じられますし、山本先生は現場での取り組みについての知見とデータ分析経験からデジタル教科書の学校でのあり方を論じられる人のはずです。今回もそれぞれのプレゼンではそうした内容を話されていました。

中橋雄先生はメディアリテラシー研究界のエースの1人でNHKなどでも仕事をされ活躍しています。研究における冷静沈着な姿勢は大変高い評価を受けていて、人柄も優しくチャーミングというか紳士的な方です。今回も個性豊かな登壇者やフロアの意見を忍耐強く傾聴して、上手にまとめられていました。もしもこれがイントロダクションを目的にしたディスカッションやイベントであれば、理想的な司会進行だったと思います。ただ、私は、今回のディスカッションはそうであるべきではなかったと考える派です。もっと中橋先生は登壇者とフロアに対して打って出ていくべきでした。

総じて、今回はテーマ設定と人選と議論のファシリテートがちぐはぐであったという結論に達することになります。

他にもこの手の催事はあるでしょうし、今回だけを取り立てて言及するのはフェアじゃないのだと思います。それに、この企画に関して、私自身も無関係ではなく、たぶんこの文章はやっかみで書いていると思われても仕方ない部分もあります。えぇ、そうですとも、私を登壇者か司会者に呼ばなかったことを少し恨んでもいます(半分は本音ですが、半分は冗談です。念のため)。

ただ、それにしても、素材はよかったというのに上手く料理できなかったことはもったいなかったなと素直に思います。私が関わったら、料理にもならなかったでしょうけど。

いずれにしても、関係者の皆さんと参加者の皆様お疲れ様でした。次回はもっと面白い議論が聞けることを祈って。

PISA 2015 ICT活用調査の日本語

 「RでPISA2015〈その2〉」で書いたように,PISAの質問調査について,日本語の質問文は書店販売されている報告書を参照する必要があります。

 調査結果が話題になるとき,アンケート調査の質問紙はあまり注目されません。しかし,質問紙を設計する作業はとても重要なものと考えられていて,そのための関連文献もあります。

 質問文の言い回しや文面に関することを「ワーディング」と呼んでいて,ワーディングひとつで回答に様々な影響を与えるのです。

 国際学力調査であるPISAの場合,これに「翻訳」と「ローカライズ」の問題が加わります。つまり,言葉を訳すことと,国ごとの文化状況に合わせていく作業が必要になるということです。

 英語が基本となっているPISAの質問調査の日本版を作成する作業については『PISA2015年調査 評価の枠組み』190頁「訳者による注釈」に解説があります。それによれば,OECD国際センターとの協議と承認を経ることを前提に,その国の言語的・文化的状況に合わせて質問項目の翻訳や項目削除などを行なってよいそうです。

 しかし,極端に自国の実情に合わせて変更をしてしまうと,国際比較をすることが難しくなってしまいます。その匙加減は難しいところだと思います。

 ちなみに,同じ英語でも,質問紙の質問文の表記と,集計データで項目結果報告するときの表記は異なっています。つまり英語であっても,質問紙を参照しないで集計データだけを参照しても,実際にどのような表現で質問されたかは分かりません。

 さて,それでは今回のPISA2015の質問調査で使用された質問文は,具体的にはどんなものだったのか。そのことがとても気になるところではないでしょうか。英語(あるいは他国語)の質問文と日本語の質問文との間にはどの程度の違いがあるのか。また,調査で使用された質問項目と質問文は,日本の実情を把握するのにどれほど妥当な内容なのか。

 たとえば,LINEでつながっている友達同士でやりとりしている様々な内容(日常会話やノート写真の交換やsnowアプリ等でつくった加工動画など)をこれらの質問で拾い上げることが可能かどうか。例示されたFacebookやmixiなど名称が回答し難さを生んでいないか。そういったことを確認した上で結果について議論することも大事なことだと思います。

 ICT活用調査の質問文を表にしてみました。間違い探しをするのではなく,より実状に近い回答を得るにはどうしたらよいのか考えながら読みでみてください。

質問番号 英語質問文 日本語質問文
IC001 Are any of these devices available for you to use at home? 次のもののうち、自宅であなたが利用できる機器はありますか。
IC001Q01TA Desktop computer (1)デスクトップ・コンピュータ
IC001Q02TA Portable laptop, or notebook (2)ノートパソコン
IC001Q03TA <Tablet computer> (e.g. <iPad(R)>, <BlackBerry(R) PlayBook TM>) (3)タブレット型コンピュータ(iPad(R)など)
IC001Q04TA Internet connection (4)インターネット接続
IC001Q05TA <Video games console>, e.g. <Sony(R) PlayStation(R)> (5)ビデオゲーム機(Sony(R)のプレイステーション(R)など)
IC001Q06TA <Cell phone> (without Internet access) (6)携帯電話(インターネット接続無し)
IC001Q07TA <Cell phone> (with Internet access) (7)携帯電話(インターネット接続有り)
IC001Q08TA Portable music player (Mp3/Mp4 player, iPod(R) or similar) (8)携帯音楽プレーヤー(MP3/MP4プレーヤー、iPod(R)など)
IC001Q09TA Printer (9)プリンター
IC001Q10TA USB (memory) stick (10)USB(メモリ)スティック
IC001Q11TA <ebook reader>, e.g. <Amazon(R) Kindle TM> (11)電子ブックリーダー(アマゾン(R)・キンドル TMなど)
IC009 Are any of these devices available for you to use at school? 次のもののうち、学校であなたが利用できる機器はありますか。
IC009Q01TA Desktop computer (1)デスクトップ・コンピュータ
IC009Q02TA Portable laptop or notebook (2)ノートパソコン
IC009Q03TA <Tablet computer> (e.g. <iPad(R)>, <BlackBerry(R) PlayBook TM>) (3)タブレット型コンピュータ(iPad(R)など)
IC009Q05NA Internet-connected school computers (4)インターネットに接続している学校のコンピュータ
IC009Q06NA Internet connection via wireless network (5)無線LANを介したインターネット接続
IC009Q07NA Storage space for school-related data, e.g. a folder for own documents (6)自分の文書を保存するフォルダーなど、学校に関係するデータのための保存領域
IC009Q08TA USB (memory) stick (7)USB(メモリ)スティック
IC009Q09TA <ebook reader>, e.g. <Amazon(R) Kindle TM> (8)電子ブックリーダー(アマゾン(R)・キンドル TMなど)
IC009Q10NA Data projector, e.g. for slide presentations (9)プレゼンテーションなどに使うプロジェクター
IC009Q11NA Interactive whiteboard, e.g. <SmartBoard(R)> (10)スマートボード(R)などの電子黒板
IC002 デジタル機器開始年齢
IC002Q01NA How old were you when you first used a digital device? 初めてIT機器(デジタル機器)を使ったのは何才のときですか。
IC003 コンピュータ開始年齢
IC003Q01TA How old were you when you first used a computer? 初めてデスクトップ・コンピュータ、ノートパソコン、タブレット型コンピュータのいずれかを使ったのは何才のときですか。
IC004 インターネット開始年齢
IC004Q01TA How old were you when you first accessed the Internet? 初めてインターネットを利用したのは何才のときですか(携帯電話での利用も含む)。
IC005 学校でのネット利用時間
IC005Q01TA During a typical weekday, for how long do you use the Internet at school? 学校のある日に、学校でインターネットをどのくらい利用しますか。
IC006 学外でのネット利用時間
IC006Q01TA During a typical weekday, for how long do you use the Internet outside of school? 学校のある日に、学校以外の場所でインターネットをどのくらい利用しますか(携帯電話での利用も含む)。
IC007 休日のネット利用時間
IC007Q01TA On a typical weekend day, for how long do you use the Internet outside of school? 休みの日に、学校以外の場所でインターネットをどのくらい利用しますか(携帯電話での利用も含む)。
IC008 How often do you use digital devices for the following activities outside of school? あなたは、次のことをするために学校以外の場所でIT機器(デジタル機器)をどのくらい利用していますか(携帯電話での利用も含む)。
IC008Q01TA Playing one-player games (1)1人用ゲームで遊ぶ
IC008Q02TA Playing collaborative online games (2)多人数オンラインゲームで遊ぶ
IC008Q03TA Using email (3)Eメールを使う
IC008Q04TA <Chatting online> (e.g. <MSN(R)>) (4)ネット上でチャットをする(例:LINE)
IC008Q05TA Participating in social networks (e.g. <Facebook>, <MySpace>) (5)SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)に参加する(例:Facebook、mixi)
IC008Q07NA Playing online games via social networks (e.g. <Farmville(R)>, <The Sims Social>) (6)SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を介したオンラインゲームで遊ぶ
IC008Q08TA Browsing the Internet for fun (such as watching videos, e.g. <YouTube TM>) (7)インターネットを見て楽しむ(例:YouTube TMなどのサイトで動画をみる)
IC008Q09TA Reading news on the Internet (e.g. current affairs) (8)インターネットでニュースを読む(例:時事問題など)
IC008Q10TA Obtaining practical information from the Internet (e.g. locations, dates of events) (9)インターネットで実用的な情報を調べる(例:地図、場所、イベントの日程など)
IC008Q11TA Downloading music, films, games or software from the internet (10)インターネットで音楽や映画、ゲーム、ソフトをダウンロードする
IC008Q12TA Uploading your own created contents for sharing (e.g. music, poetry, videos, computer programs) (11)自分で作ったコンテンツを共有するためにアップロードする(音楽、詩、ビデオ、コンピュータ・プログラムなど)
IC008Q13NA Downloading new apps on a mobile device (12)携帯電話やモバイル機器に新しいアプリをダウンロードする
IC010 How often do you use digital devices for the following activities outside of school? あなたは、次のことをするために学校以外の場所でIT機器(デジタル機器)をどのくらい利用していますか(携帯電話での利用も含む)。
IC010Q01TA Browsing the Internet for schoolwork (e.g. for preparing an essay or presentation) (1)学校の勉強のために、インターネット上のサイトを見る(例:作文や発表の準備)
IC010Q02NA Browsing the Internet to follow up lessons, e.g. for nding explanations (2)関連資料を見つけるために、授業の後にインターネットを閲覧する
IC010Q03TA Using email for communication with other students about schoolwork (3)Eメールを使って学校の勉強について、ほかの生徒と連絡をとる
IC010Q04TA Using email for communication with teachers and submission of homework or other schoolwork (4)Eメールを使って先生と連絡をとり、宿題やその他の課題を提出する
IC010Q05NA Using social networks for communication with other students about schoolwork (e.g. <Facebook>, <MySpace>) (5)学校の課題について他の生徒と連絡をとるために、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する(例:Facebook)
IC010Q06NA Using social networks for communication with teachers (e.g. <Facebook>, <MySpace>) (6)先生と連絡をとるために、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を利用する(例:Facebook)
IC010Q07TA Downloading, uploading or browsing material from my school’s website (e.g. timetable or course materials) (7)学校のウェブサイトから資料をダウンロードしたり、アップロードしたり、ブラウザを使ったりする(例:時間割や授業で使う教材)
IC010Q08TA Checking the school’s website for announcements (e.g. absence of teachers) (8)校内のウェブサイトを見て、学校からのお知らせを確認する(例:先生の欠席)
IC010Q09NA Doing homework on a computer (9)コンピュータを使って宿題をする
IC010Q10NA Doing homework on a mobile device (10)携帯電話やモバイル機器を使って宿題をする
IC010Q11NA Downloading learning apps on a mobile device (11)携帯電話やモバイル機器で学習アプリをダウンロードする
IC010Q12NA Downloading science learning apps on a mobile device (12)携帯電話やモバイル機器で理科の学習アプリをダウンロードする
IC011 How often do you use digital devices for the following activities at school? あなたは、次のことをするために学校でIT機器(デジタル機器)をどのくらい利用していますか(携帯電話での利用も含む)。
IC011Q01TA <Chatting online> at school. (1)学校でインターネットのチャットをする
IC011Q02TA Using email at school. (2)学校でEメールを使う
IC011Q03TA Browsing the Internet for schoolwork. (3)学校の勉強のためにインターネットを見る
IC011Q04TA Downloading, uploading or browsing material from the school’s website (e.g. <intranet>). (4)校内のウェブサイトを見たり、そこからファイルやプログラムをダウンロードやアップロードする(例:イントラネット)
IC011Q05TA Posting my work on the school’s website. (5)学校のウェブサイトに課題を提出する
IC011Q06TA Playing simulations at school. (6)シミュレーションゲームで遊ぶ
IC011Q07TA Practicing and drilling, such as for foreign language learning or mathematics. (7)外国語や数学などのドリルや勉強をする
IC011Q08TA Doing homework on a school computer. (8)学校のコンピュータで宿題をする
IC011Q09TA Using school computers for group work and communication with other students. (9)ほかの生徒と共同作業をするために、コンピュータを使う
IC013 Thinking about your experience with digital media and digital devices: to what extent do you disagree or agree with the following statements? IT機器(デジタルメディア、デジタル機器)を使った経験について、次のことはあなたにどのくらいあてはまりますか。
IC013Q01NA I forget about time when I’m using digital devices. (1)時間をたつのも忘れてIT機器を使う
IC013Q04NA The Internet is a great resource for obtaining information I am interested in (e.g. news, sports, dictionary). (2)インターネットは、ニュースやスポーツ、辞典など私が興味のある情報を得る上で、優れた情報源である
IC013Q05NA It is very useful to have social networks on the Internet. (3)インターネット上のソーシャルネットワークはとても役立つ
IC013Q11NA I am really excited discovering new digital devices or applications. (4)新しいIT機器やアプリケーションを見つけると興奮する
IC013Q12NA I really feel bad if no internet connection is possible. (5)インターネットに接続できないと気分が悪い
IC013Q13NA I like using digital devices. (6)IT機器を使うのが好きだ
IC014 Thinking about your experience with digital media and digital devices: to what extent do you disagree or agree with the following statements? IT機器(デジタルメディア、デジタル機器)を使った経験について、次のことはあなたにどのくらいあてはまりますか。
IC014Q03NA I feel comfortable using digital devices that I am less familiar with. (1)めずらしいIT機器を使うのは気分が良い
IC014Q04NA If my friends and relatives want to buy new digital devices or applications, I can give them advice. (2)友達や家族・親戚が新しいIT機器やアプリケーションを購入する際に、アドバイスをすることができる
IC014Q06NA I feel comfortable using my digital devices at home. (3)家でIT機器を使っていると気分が良い
IC014Q08NA When I come across problems with digital devices, I think I can solve them. (4)IT機器に何か問題が起こっても、それを解決できると思う
IC014Q09NA If my friends and relatives have a problem with digital devices, I can help them. (5)友達や家族・親戚のIT機器に何か問題があれば、彼らを助けることができる
IC015 Thinking about your experience with digital media and digital devices: to what extent do you disagree or agree with the following statements? IT機器(デジタルメディア、デジタル機器)を使った経験について、次のことはあなたにどのくらいあてはまりますか。
IC015Q02NA If I need new software, I install it by myself. (1)新しいソフトウェアが必要になると、自分でインストールする
IC015Q03NA I read information about digital devices to be independent. (2)IT機器に関する情報は、他の人に頼らないで自分で読む
IC015Q05NA I use digital devices as I want to use them. (3)IT機器は自分が使いたいから使う
IC015Q07NA If I have a problem with digital devices I start to solve it on my own. (4)IT機器に問題があれば、自分の力で解決しようとする
IC015Q09NA If I need a new application, I choose it by myself. (5)新しいアプリケーションが欲しいときは、自分で選んでいる
IC016 Thinking about your experience with digital media and digital devices: to what extent do you disagree or agree with the following statements? IT機器(デジタルメディア、デジタル機器)を使った経験について、次のことはあなたにどのくらいあてはまりますか。
IC016Q01NA To learn something new about digital devices, I like to talk about them with my friends. (1)IT機器について何か新しいことを学ぶために、友達とそれらについて話をするのが好きだ
IC016Q02NA I like to exchange solutions to problems with digital devices with others on the Internet. (2)IT機器の問題を解決するために、インターネットで他の人と意見や情報を交換するのが好きだ
IC016Q04NA I like to meet friends and play computer and video games with them. (3)友達と集まってコンピュータやビデオゲームで遊ぶのが好きだ
IC016Q05NA I like to share information about digital devices with my friends. (4)IT機器に関する情報を友達と話し合うのが好きだ
IC016Q07NA I learn a lot about digital media by discussing with my friends and relatives. (5)友達や家族・親戚と話をするとデジタルメディアについて多くのことが学べる