iOSユニバーサルアプリの開発

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 新しいアプリの開発を始めて,iPadとiPhoneのユニバーサルアプリを勉強しています。Appleの「iPadプログラミングガイド」や『iPadプログラミングの作法』などが参考になります。

 ユニバーサルアプリのメリットはそれほど大きくありません。iPadとiPhoneの個別修正があった場合,変更無い方も一緒に更新作業が必要になる煩雑さがユーザーにはあるかもしれませんし,有料アプリの場合には価格設定を分けられないというのも困るかもしれません。

 開発の手間も減るわけではありませんが,配信手続きが一回で済む点は便利かなと思います。なにしろ,あのAppStoreですから,願わくはシンプルに済ませたいものです。

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 現時点で,ユニバーサルアプリの開発は,iPhone OS3.2(iPad)とiOS4(iPhone)というメジャーバージョンの異なるOSを想定して作業することになります。

 iOS4からマルチタスクやアプリ切り替え機能が追加されたので,アプリのコア設計も変わってしまっています。その上,iPadとiPhoneは画面解像度が違いますから,UIデザインは二重作業です。

 ところでiPhone3G(S)からiPhone4では解像度が縦横2倍に変わりましたが,この場合のグラフィック処理も2倍で考えるのかと思っていましたが,実はiPhone4においてもプログラミング段階では320x480という座標値でプログラムを作ることになります。

 iPhone4ではそれが高解像度に自動変換されるということが売りのようです。ただし,アプリ内で使用する画像ファイルなどは,2倍の大きさで作り込んでおかないと,低解像度がそのまま引き延ばされた格好になるので見栄えしないというわけです。

 というわけで,新しいiOSでは,プログラミングの手間が増えるというよりも,グラフィック素材の準備に手間がかかるようになっています。どちらかといえば絵心が無くてプログラミングをしているような人間には,悩ましさが増している今日この頃です。

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