お盆も営業中

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 名古屋から東京に戻っている。早起きして朝から大学に出掛ける生活リズムを定着させつつあって,戻ってからもさっそく継続中。ブログを書くための時間確保には至っていなかったので,そのルーチンに入ると,ここの更新が途切れてしまっていた。今回は,ちょっと夜更かしである。

 帰省ラッシュの時期にUターンした。お盆で休業しているお店があったり,学内の図書室もお盆休みで閉室するところがあって,少々面倒だが,基本的にお盆の時期の大学は穏やかな活気(?)が維持されて良い雰囲気である。

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 名古屋での集中講義が終わって数日は,実家に残っている所有物を少し見直していた。一部の蔵書が残っているし,過去の様々な物品がそのまま放置されている。捨てられない性分だったので,驚くほど下らないものまで残っていたりする。

 あちこち漂いながら生きてきた人間なので,多くの想い出があるが,あまりに多すぎて普段は忘れてしまっているものも多い。そして,もはやそうした想い出達をつなぎ止めてくれるのは,懐かしい品々だけとさえ思える。「俺って,こんなこともしていたのか」と自分の過去に驚いたりもするのだ。


 ただ,そうやって懐かしい日々を思い出しながら,すっかり歳をとってしまったのだなと事実確認する一方で,いまの自分が「若い気でいる」のだという事実にも気がついてみたりする。つまり,口では「いやぁ〜,もうアラフォーみたいだし…」なんて自覚したふりをしているにもかかわらず,なんだか諦めの悪い青二才な自分が抜け切れていないというか,まだ全力疾走で走れますみたいな勘違いをし続けているというか…。


 でも,だからこそ初心忘れるべからず。積み上がってしまった経験を退けるのは大変になってきたけれど,できるだけ意識の上では原点に帰れるように柔軟性を確保したいと思う。

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 「日経エレクトロニクス」8月11日号の特集は「iPhoneふたつの顔」。いままでなかなか開発レベルのiPhoneネタを扱う記事がなかったので興味深く読む。明暗(光と影)を平等に扱っている点は好感が持てるが,影の部分はいずれ解消されていくことばかりだから,逆に現実をアンバランスに捉えてしまっているようにも思う。まあ,いずれにしても無視できない新しいプラットフォームの誕生であることを確認できる。


 iPhone以外のネタでは,「プロジェクターが携帯機器に載る」という解説記事が興味深い。教育現場にとって,液晶プロジェクタの整備は急務だが,将来的にはノートパソコン自体にプロジェクタが搭載されるようになるというお話。

 もちろん,技術的な限界もあって,明るい部屋に大画面で投影する,いま実現されているレベルを携帯機器に組み込むことは難しい。それでも小グループのミーティングで使用する程度のものならば,今後の技術革新でかなり現実的な範囲の話のようだ。某所が出した未来の教室のイメージは,またこうした技術的可能性によって描き変わる可能性が出てくるわけだ。

 小型のプロジェクターが複数組み合わさって生まれる映像投影空間で生じる教授学習活動とはどのようなものか。もっと先を見通せる若い才能を集めて夢を描かせる必要があるだろう。


 私の場合,気だけは若いが,未来を見通すレンズは,だいぶ曇ってしまったからなぁ…。
 

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