ひとり読書会

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 ゼミ関係でいろいろ必要があって『省察的実践とは何か』を読むことになった。本当なら,研究室とかのメンバーに声をかけて読書会をしたいところだが,みんな他の活動で忙しそうだし,こういうベタで堅い本を読む勉強会は呼んでも集まらなさそうだから,とりあえず,ひとり読書会である。

 『省察的実践とは何か』は,ドナルド・ショーン氏の著書 "The Reflective Practitioner "の翻訳本である。昨年,完訳本として登場したばかり。それまでは,部分訳書である『専門家の知恵』という翻訳本で読まれていた。

 ちなみに,「反省的実践家」というキーワードに関する重要基本文献である。

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 で,第1部あたりを読み始めたのだが,なんというか…,読みにくい。

 最近は,コテコテの人文系文献を読む機会が少なくなって,すっかり自分の理解力が衰えたんじゃないかと,それこそ自己省察しながら読み進めていたが,どうもこりゃ私のせいだけじゃないような気がする。

 翻訳の労をとった先生方には大変申し訳ないが,うーん,もうちょっと文章を「日本語」の順序にしてもよかったんじゃなかろうか。翻訳に関しては人のこと言えないのだが,一夜漬けで翻訳レジュメ作るのとは違って,商業出版物なのだから,もうちょっとこなれていて欲しかった…。私なら,確実に朱ペン入れまくるね,日本語の次元に限って。


 『専門家の知恵』の方は,逆に日本語としてはこなれているけれども,部分訳で一冊の本にするために,活字大きくて,レイアウトの可読性も低くて,読むのが疲れる。

 なんだかどちらも一長一短という感じである。

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 2章では,〈技術的合理性〉と「行為の中の省察」という二つのモデルを立てるところまでで,後ろに続く事例やその考察によって,省察的実践(反省的実践)とは何かを明らかにしていくことになる。

 え?それここに書けって?また全体をまとめられるようになったら,ここにも書いてみたい。それまでは,しばらく内側で少しずつ書き綴っておきます。

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