味噌煮込み

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 コンビニ夕食を食べながらネットをしていたら,味噌煮込みの話題が書いてあった。名古屋人の中には,味噌煮込みにこだわる人が多い。というか,ある味噌煮込み専門店のファンが多いと言うべきか。「山本屋本店」という名古屋の味噌煮込み屋さんは,名古屋の宝だと思う。

 もちろん,味噌煮込み自体は珍しい食べ物ではないから,あちこちで食べられるが,「山本屋本店」の味噌煮込みは,その味噌の味といい,芯が残るか残らないかの麺の硬さといい,絶妙で特別なのである。そして専門店としてお店の雰囲気も素晴らしい。だから,味噌煮込みを食べるとなると,どうしても「山本屋本店」の味噌煮込みを基準に良し悪しを判断してしまう。

 大学近くに味噌煮込み屋があって,ゼミのメンバーで食べに行ったことがある。正直不安だったが,そこの味噌煮込みはなかなか健闘していて及第点だった。変わりダネの味噌煮込みは,及第点の味噌煮込みをベースとしていたので,これも美味しく楽しめた。あ,そうか,今度また行こう。

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 ところで,味噌煮込みの話題で「山本屋本店」を出した以上,もう一つの山本屋である「山本屋総本家」にも触れて,この名古屋の二大味噌煮込みブランドについて整理しておかねばなるまい。

 名古屋人にとっては悩ましい話だが,名古屋には味噌煮込み店として「山本屋本店」と「山本屋総本家」という2つの全く違う味噌煮込みチェーン店が展開している。かつては「どちらが元祖か」という論争も賑やかだったし,「あれ,自分が好きなのは本店だっけ,総本家だっけ」とややこしいことこの上なかった。

 昨今では,味とサービスともに山本屋本店が格上で,山本屋総本家はまあまあという評価が定着している。それに,ネットを検索して驚いたのは,名古屋や愛知に居ながら「2つの山本屋」を知らないという人たちがチラホラいるとのことで,どうも名古屋の二大味噌煮込みブランド自体があんまりこだわりをもって語られなくなってしまったようでもある。

 どっちの創業が早いのかという単純な質問に対する答えには,解釈がいろいろあるため万人が納得する答えはないが,基本的には「山本屋本店」が創業明治40年に始まり,「山本屋総本家」は創業大正14年に始まった,とする説が一般的である。一応,歴史としては「山本屋本店」の方が長いことになる。ただ,本店の方は,現在の会社組織とはつながりが切れている云々がいろいろあって,ストレートに続いてきたという風にはならないようだ。

 ま,お家事情はともかく,名古屋の味噌煮込みといえば「山本屋本店」であって,これを押さえないわけにはいかない。以前は半年に1回は食べに行って贅沢な気分を味わっていたなぁ。また行きたくなってしまった。

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