教育市場はまだまだ可能性がある

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 さて,いよいよ教育ト書きも再始動。残りの時間を頑張りたいと思います。

 年が明けるといろんなトレードショーがあります。まずは私の大好きなMacworld Expo(米国)です。ご存知,アップル社のパソコンやiPod,iPhone関連の展示会ですが,今回はソフトウェアの新版と17インチディスプレイで長時間バッテリーのノートパソコンが発表されました。

 ソフトウェアは,iLifeという写真管理,ビデオ編集,音楽制作ソフトのセット。そのうち,iMovieというビデオ編集ソフトが簡単操作はそのままにさらに高性能化し,Garage Bandという音楽制作ソフトには,有名人がビデオで楽器演奏をレクチャーしてくれる機能がついたりと,教育現場にとっても魅力的な進化を遂げました(もっとも有名人が楽器演奏のレクチャーをしてくれる機能は,英語ですけどね。音楽に言葉はいらないと思えば…)。

 さらにiWorksというワープロ,表計算,プレゼンテーションソフトのセットも進化しました。目玉はiWorks.comというWebサービスと連携して,つくったファイルを閲覧共有できる機能。そしてNumbersという表計算ソフトも着実に改善され,懸案だったグラフ機能が種類も増えて,より正確に描写されるようになりました(これで研究スライドにも使える,よかった…)。

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 ぼちぼち始まるトレードショーは,BETT(英国)という教育関連の展示会です。

 楽しみなのは,電子情報ボードをつくっているSMART社の「SMART Table」ですね。電子情報ボードが浸透した英国で,次に何を売り込むかということを考えたとき,こういう形のデバイスが選択肢になるということです。

 うーん,要するに,一人一人が小さなパソコンを持つという発想は,大事なんだけど,ちょっと古いイメージになるかも知れないということです。まずこういうコラボレーションを支える機器があって,それをサポートする形で個人のマシンがつながっていくということをしないと,未来を描くことにはならないんじゃないかな,ということです> Iさん+Uさん,期待してます。

 それから,携帯タイプの液晶プロジェクタも登場して,あちこちで見かけるようになりましたね。こういったツールが学校教育現場のグループワークで活用される日が訪れるのも,そう先ではありませんね。日本はそう先でしょうけど。

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 皆さんはあんまり意識していないのかも知れませんが,文部科学省がYouTubeやYahoo!に公式チャネルを持つようになったんです。あのYouTubeにですよ!YouTube側が著作権侵害ビデオの削除や音楽著作権料の問題などに対応したり,いろいろ努力した結果なのでしょうけれど,本当に3年前からすると驚きです。

 つまり,うまい方法を考えてプライバシーや個人情報の問題さえ気をつければ,教育現場にとってもYouTubeは強力な発信メディアになるということです。諸外国の学校と簡単に交流することが出来ます。ファイアフォールでチャットが出来ないとかいうことよりも,気軽にYouTubeにビデオアップしあうことで交流につなげるというやり方も出てきますね。

 ちなみにTeacher Tubeという,より教育向けに配慮された映像共有サイトもあります。これを使えば,なおダイレクトに海外の学校と交流が出来るかも。

 こういうツールの活用を奨励するような教育委員会だとなお良いのですが,そこは親御さんたちを巻き込む形で地固めしていくなど,現場なりのボトムアップ戦略をとる必要があるでしょう。その辺のノウハウはまたいろいろアイデアを書いていきたいと思います。ツールは使い方次第で可能性を広げる,それが本来のはずです。

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 私もiPhoneのプログラミングを始めたいなと考えています。新しいデバイスを使って先生たちの校務が改善されるアイデアをいろいろ実験してみたいと思っています。まあ,いまは趣味の段階ですが。

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