東京という場所で-6

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 大学院の学位記授与式を終えて,いよいよ次年度の準備が本格化する。トラックがやってくるのは数日後。それまでに荷造りを完了しなければならないので大変。

 しかも,ToDoリストはあれこれ並んでいて,街にも出かけなければならない。お誘いやら打ち合わせやら,用事のついでの買い物・散歩やら。この3月中は,池袋,東京丸の内,新宿,六本木,銀座,日本橋,霞ヶ関,秋葉原といった街に足を運ぶ機会を持てた。いわゆる賑やかな東京のいくつかの街を目に焼き付ける機会を持てたことは,有り難かった。

 電気,ガス,水道を止める手続きはインターネットから簡単にできる。一方,徳島での生活をスムーズに開始するために同じように電気,ガス,水道の使用開始を手続きするが,こちらの場合は電話窓口でお願いした。

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 徳島での生活については,特に心配していない。ただ,やはり東京ならではの利点である「人・モノの多さ」は,離れれば諦めざるを得ない。そこで,いまのうちにレアな買い物は済ませておくことにした。

 秋葉原へ行くと,日本最大級をうたうヨドバシカメラ・マルチメディアAkibaという家電百貨店がある。まあ,笑ってしまうくらいに品揃えが多くて,そんなに集めてどうするの?という感じ。でも,これだけ多様な選択肢を実物でじっくりと比較できる場所も貴重である。指名買いが出来るような商品は通販でもよいが,実物のディテールを詳しく見たい買い物をしてみた。

 池袋には,これまた日本最大級と呼ばれるジュンク堂という書店がある。図書館のような蔵書量を誇るこの書店に入ると,私なんかは軽く3時間が経過してしまうので,実に危険な場所である(同様な理由で神田界隈も危険地帯である)。amazonで本を買う人も多いし,きっとこれからは私もamazonを活用することになると思うが,やはり品揃えの多い書店で時間をかけて本を探すというのは重要であるから,いまのうちに。

 Apple Store銀座にも寄った。Macユーザーにとっては日本における聖地みたいなところなので,冷やかしだけでも訪れておきたかった。それにしても10数年前には風前の灯火と言われていたアップル社とMacが,iMacやiPod,そしてOSXによる巻き返しで,ここまで復活を果たしたのだから,感慨深い。先日は,現場の先生たちの研究会で,アップル・ジャパン本社のセミナールームも存分に体験し,あこがれの場所を満喫した。

 まだまだあれこれ行きたい所やしてみたい事がたくさんあるが,時間もなくなってきたので,あとは荷造りと確定済みの予定をこなす事になる。

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 旧友がやってきて,新宿の街で久しぶりに再会。同世代とおしゃべりする機会が少ないので,何を話したらいいのか,ぎこちない感じもしたが,やはり,この歳になると仕事における立場や結婚などの話になってしまうものだ。

 懐かしい名前がいくつも出てきて,ご無沙汰していることを痛感した。そうやって繋がりの中で生きている友人たちから離れて,漂うように生きている自分の,なんと薄っぺらいことよ。


 でも,僕はラスト・ワルツのような生き方にあこがれてるんだろうなと思う。たくさんの人たちとワルツを踊って,それが永遠に続くことを望んでるんだ。だから逆に,ひとところにいられない。

 東京という街と踊ったワルツもまた,思い出深く永遠に続いて欲しいものだった。

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