令和3年度一般会計補正予算(第1号)案:教育ICT編

2021年11月26日の臨時閣議で,令和3年度一般会計補正予算(第1号)案が決定されました。

令和3年11月26日(金)臨時閣議案件
https://www.kantei.go.jp/jp/kakugi/2021/kakugi-2021112602.html

政府は「コロナ克服・新時代開拓のための経済対策」を打ち出したばかりですので,補正予算案もこの流れに与する事業を中心に組まれています。案なので,残り国会での議決が必要です。

国内の初等中等教育の教育ICT関連ではこんな感じです。

これを事業概要の説明スライドで分け入って見るとこちらになります。

そしてこれらを担当する局課がこちらのリストです。問い合わせる際は,それぞれの課にコンタクトします。


これらはもともと令和4年度の当初予算で確保することを目指して,8月の令和4年度予算概算要求(おねだり)の時点で示されていた事業で構成されています。

国としては,経済対策を早急に行なわなければならないという流れもあって,令和3年度の補正予算を組むことに。この時期に補正予算を組むのだったら令和4年度予算と一体的に編成した方がいいよねというのがいつものお決まり。

年度単位で予算を組むという教科書的なお話はさて置いといて,現年度の補正予算と次年度の当初予算とを一体的に編成することが実際には行なわれているというわけです。今回は「16ヶ月予算」という事になるとのこと。

今回は「新時代開拓」というキーワードに沿うということでGIGAスクール構想推進関連の事業が補正予算側に盛り込まれたということになります。確保できるところで確保する。限られた全体予算を他分野他省庁と争う形で奪取しなければならない以上,手法として当然ということになります。

そんなわけで,令和4年度当初予算で確保しようとしていた事業の多くが,令和3年度補正予算側にお引っ越しをしてきたということになります。

現年度の補正予算と次年度の当初予算を一体的に考えるので,引っ越した分だけ令和4年度当初予算に新たな事業を追加するというわけではありません。財務省が認めたものがあれば別でしょうけれど。

そういう意味では,GIGAスクール構想実現において1人1台端末の整備の予算が電撃的に盛り込まれた令和元年度の補正予算は,その額の大きさとともにご記憶の方もいらっしゃると思います。

それにプラスして,令和2年度補正予算では,端末整備の前倒しのために予算確保されたのも記憶に新しいところです。

なお,端末整備に関しては地方財政措置を合わせて考える必要があります。

端末整備から端末活用のフェーズに入り,そのための(?)プラットフォーム整備に焦点が当たっているわけですが,まだまだ通信環境の条件が整っていないところは多いですし,間髪入れずに端末更新問題がやってきます。

台所事情は決してよくはありませんが,これからの時代に必要なことをしっかりやっていく必要はあります。

VESAとスタンド

ずいぶん前からVESA規格は気になっていましたが,実際に使い始めたのはここ数年になってから。

VESA規格とは,マウントインターフェイスを規定したもので,テレビやモニター等をスタンド等に装着する際のネジ穴の間隔寸法を定めています。

普通,テレビもモニターも独自のスタンド付きで販売されているので,VESA規格を気にする必要はないのですが,モニターアームなどを使う場合には,こうした規格が必要なのです。

モニターアームを使うとディスプレイ画面をある程度自在に位置調整できるし,デスク上の空間を有効活用できるメリットがあります。

というわけで,ある時からモニターアームを導入するようになり,所有しているディスプレイやiMacなども別途VESAアダプタを入手して,後付けでVESA規格対応させたりしていました。

コロナ禍でしばらくゼミナールも集まれなかったのですが,再開できるかも知れない流れにもなってきたので,研究室テーブル用のディスプレイがあると便利かなと思うようになりました。

とはいえ,テーブルにディスプレイを置くのは邪魔なので,何かスタンドはないかと探してみました。

そんなに大きなサイズは設置できないので,ニーズに合致するのはこれくらい。

VESA規格に対応したスタンドなので,同じくVESA規格に対応したモニターであれば設置できます。AppleのiMacにもVESA規格対応モデルがあるので,それもスリムでよいかも知れません。

いろいろ探していたら,iPadなどタブレット端末用のスタンドも販売されていました。

こういうのもあったら便利なシチュエーションがあるかも知れないなぁと思いながら。