韓国語ワープロ Office HWP for Mac

国産日本語ワープロといえば「一太郎」ですが、韓国には国産韓国語ワープロと呼ぶべきソフトウェアが存在します。Hancom社のOffice HWPです。

ハンコムオフィスというオフィススイートの中の一つです。他にも表計算ソフトのOffice CellとプレゼンテーションソフトのOffice Showがあります。(HWPとWordの違いはよく分かりませんが…)

拡張子hwpxの文書ファイルが当たり前に飛び交っているほど、お隣の国でポピュラーなソフトウェアのはずですが、日本の私たちはその存在についてほとんど何も知らない状態といえます。

私も韓国語はまったく出来ない人間なので、本来なら縁のないソフトのはずでした。

ところが、韓国の教育の情報化事情などをネットで調べたりすると、頻繁にhwpxファイルに遭遇することになり、ファイルを開く必要に迫られたわけです。

幸い、hwpxファイルにはビューアソフトウェアが用意されているので、それをダウンロードすれば文書自体は閲覧することが出来ます。

最近ではPDFファイルで公開される文書も増えているので、hwpxファイルを開く必要が少なくなってきているように思いますが、まだまだhwpxファイルは健在のようです。

というわけで、hwpxファイルに関しては一件落着のはずですが、閲覧だけで終わらない場合もあったりするわけです。たとえば韓国語文書を日本語翻訳したい場合などです。

もちろん翻訳作業もビューアで済むことの方が多いのですが、時と場合によっては文書を編集可能状態で扱いたいことがあるのです。

というわけで、実務的な必要性と共に好奇心も手伝って、ハンコム社のワープロソフトを入手したいと考えるようになっていました。2010年代頃の話です。

その頃はHancom Office ハングル 2014 for Macがリリースされており、これを入手したい考えていたのですが、残念ながらネット上で入手することは難しい様子。パッケージ版をご当地韓国で購入する以外に方法はなさそうでした。

ラッキーなことに、2014年頃、韓国に出張する機会を得ました。

ソウル特別市のミョンドンにあるApple販売店を訪れて、パッケージ版を購入したのでした。

小さくてもボックスで販売しているかと思ったら、ライセンス情報が記載された厚紙をパッケージしたシンプルなものだったので拍子抜けしたのを覚えています。持ち帰るには都合がよかったですが。

その後、ハンコムオフィス自体はWindows版やクラウド版など大がかりな改訂も伴いながら、2018、2020、2022とバージョンアップが進み、最新の2024がリリースされました。

しかし、Mac版はずーっと2014止まり。

この10年間は大きなバージョンアップはありませんでした。Mac版ソフト特有の、そのままサポートがフェードアウトするパターンか?!…と常に不安な状態だったわけです。

ところが実は、最新OSに対応するアップデートは地道にリリースされ続けていました。途中、macOSの方が大きな変化をする際にも対応作業が行なわれましたが、若干の名称変更だけで2014表記のまま。

そしてMacはApple Siliconに移行することになったわけですが、ハンコム 2014はIntel向けのまま。

Universalアプリへの移行がアナウンスされないまま、いよいよフェードアウトか?と思われた頃に満を持してハンコム Office HWP 2024 for Macのリリースが発表されたのでした。

まぁ見たところ、そんなに大きな機能追加はなさそうでしたが、何よりもApple Silicon対応が大きいです。2014のサポートが終了する以上、乗り換えない理由はありません。

2024年1月中に展開したアップデートキャンペーンで既存ユーザーは無償でバージョンアップできるとされました。ハンコム社のWebサイトで直販され、ダウンロード版も用意されています。

すでにユーザー登録は済ませていたので、私も無償アップデートできると思い挑戦してみましたが、残念ながら無償購入処理が実行されませんでした。その場合は、専用フォームで申し込んでくれたら2月に確認後連絡するということだったので、申し込んで待っていました。

2月になって届いた知らせは、残念ながら無償アップデート対象外。

2月の最初の一週間に実施される50%オフセールで購入してくれということだったので、まぁ今後のことを考えて半額購入することにしました。(これらのプロセスでは自動翻訳にほぼすべて助けられました)

結果的に、2014版と2024版でほとんど変化はありません。

Apple Silicon対応と搭載フォントに違いがあるくらいでしょうか。これまでの流れを考えるとMac版に大がかりな機能追加は期待できませんが、それでもまた地道にアップデートはされていくのだと思います。