20190405_Fri

前期授業開始。

さっそく新入生たちの情報処理の授業がスタートした。いまやクラウドアカウントがなければ,情報処理系授業は成り立たない時代だ。GSuiteによる大学メールアカウントの使い方についてガイダンスしながら,Google Classroomへの登録など下準備をする。

系列の小学校にプログラミング教育に関するレクチャーをした際に使用したスライドを公開したところ,まあまあ好評でいろんな方に参照していただいた。手際よくまとめたところがよかったようだ。

一方,ちょうど東京都の教職員研修センターの紀要に掲載された論稿が,ICTを使わないプログラミング教育という大胆なテーマ選択をしたことが話題になっていたこともあり,プログラミング教育に関するつぶやきが増えていた。東京という影響力が小さくない土地からの発信であるがゆえに,その選択テーマや辞令内容に懸念が走っていた。

研究をまとめた側にしてみると,現実的な問題として「ICTが使えない」現場のための方策を考えておきたいと意図したのかも知れないし,暗中模索して力及んだ結果があのような定義や事例だったことを本人たちも納得していないかも知れない。文部科学省から助言を受けていたにしては…と思うものの,まだまだプログラミング教育に関しては意見を交わしながら私たちの理解を深めないといけないと思った。

プログラミング教育? 前提からの理解

林向達「プログラミング教育? 前提からの理解」(20190404)

同じ学園に属する小学校に校内研修の講師として呼ばれました。

プログラミング教育について話して欲しいというご依頼でしたので,手際よくご紹介するためのスライドを作りました。文部科学省が進めている方向性を前向きに解釈しつつ,論理的思考に関しては「演繹」「帰納」「仮説形成」の3つで考える提案を盛り込んだものとなりました。

作成者である私の基本スタンスは,プログラミングよりもコンピューティング(コンピュータ技術が関わる領域)を学ぶ方向に発展することです。

そのため,このスライドで,プログラミング教育なら万事OKであると伝えたいわけではありません。それは「プログラミング的思考」なる言葉を参考資料内の引用部分以外使っていないことでも表しているつもりです。

それでも,実際の小学校の先生たちのシチュエーションに寄り添えば,学習指導要領やその周辺がプログラミング教育として推進しようとしている動きを無視して何かを語っても,現場の取り組みを後ろ立ててくれるものにならないと感じるだけです。

今回のスライドが「プログラミング教育」をフォーカスしているのは,想定している聴衆がそうした文脈を入り口にいま起こっていることを学ぼうとしているからにすぎません。

その上で,「プログラミング的思考」という言葉を殺しながら,この文脈で目指したい論理的思考を踏み台にして,「コンピューティング」という捉え方へとつなげていく「プログラミング」活動を模索するというのが私が選択している道筋です。

このスライドが,頭でっかちに受け取られてしまうのも,その辺の面倒くさい気の回し方が鼻についてしまうからかも知れません。

このスライドを再利用されることについて,特に制限はありません。学習や研修,研究において役立てていただけるのであれば,ご自由にシェアしてください。

平場で,いろんな議論が起こることを望んでいます。

20190403_Wed

会議日。

年度初めは確認事項が多い。新入生宿泊セミナーという行事が今月中に予定されているが,準備する側では,早くも来年度の宿泊セミナーの場所確保などの話が進められている。

新入生たちはオリエンテーションが始まり,診断テストやらサークル紹介など。

その他,学生面談であれこれ相談事。

20190402_Tue

職場である大学で入学式。

今年も新入生たちがやってきました。とはいえ,直接の担当ではないこともあって,接するのは授業が始まってからになりそう。まだ顔と名前も知らぬ状態ですから,これからゆっくりと出会うことにしましょう。

その後はひたすら新年度最初の会議。

今年度の学科運営の方針確認と在学生たちの現状把握などをしていました。

20190401_Mon 新年度スタート

平成31年度となりました。

と思ったら徳島は「寒いっ!」。朝から,まるで冬が舞い戻ってきたような肌寒さと細かな雹まじりの天気雨だったりと,なんとも春らしくない。

東京からのニュースでは桜も見頃になってきたように感じますが,私の職場の桜は,困った感じで三分咲き,四分咲き。六分咲きした桜も気まずい雰囲気。満開まではまだ時間がありそうです。

とはいえ通勤中,久しぶりに虹を見ました。

とっちらかった天気で始まった新年度ですが,今年度もよいスタートが切れそうです。

5月1日から改元される新元号が発表されました。

「令和」(れいわ,REIWA)だそうです。明治,大正,昭和,平成ときて,令和。

角数の少ない「令」の文字を元号として見慣れるのは時間がかかりそうですが,可もなく不可もなくという選定で,総じて良いのではないかと思います。

新年度から肩書きや仕事の変わった人も少なくないようです。

私自身は,徳島文理大学で在職10年を超えて,11年目に入りました。今年度も大きな変化なく,従来通りの立場で仕事をさせていただけるようです。ありがとございます。

改元によって平成の時代に区切りがつきますので,その30年を振り返るといった形で教育と情報の歴史研究に取り組んでいきたいと思います。近づきすぎず,遠すぎずの距離から眺めるのが仕事ですのでお見知り置きください。

今秋,11月2日3日には,徳島文理大学で日本教育メディア学会年次大会をお引き受けすることになっています。令和元年に初めて開催される学会大会の一つということになります。よい意味で楽しんでやれたらと思います。

そして,インターネットラジオ配信局も無事に暫定開局。

教育ニュースを手短にチェックする番組「朝のニュース&コメンタリー」も始まりました。どうすれば持続的に番組制作できるのか,模索している段階なので,本開局時には頻度を落とすかも知れませんが,とりあえず平成期間中は平日の毎朝番組を届けようと考えています。

秋の日本教育メディア学会年次大会開催と絡めていきたいというのも開局のねらいの一つでしたので,面白い企画を実現したいなと考えています。

あらためて本年度もよろしくお願いします。