20190413_Sat

通信キャリアの窓口に寄った。

長らく放っていたモバイル回線契約を見直しをするため。通信キャリアの契約プランのメニューは,目まぐるしく変わり,料金体系はいつも理解が難しい。そのため,変更の機会が何度もありながら,特に不都合もないのでそのまま放置していたのである。

とはいえ,そろそろ契約確認しておきたくなった。そのついでにスマートフォンの機種を変更する可能性について検討をした。

いろいろシミュレートしたら,新しいスマートフォンにしても,現在支払っている料金と大差ないという。逆に言えば,その分料金を安くできるはずだが,新しい端末を入手できるというのは抗し難い魅力的な話である。

というわけで,スマホをGoogle Pixel3に機種変更した。

iOS Loverな私がAndroid端末に移行するのは珍しがられるかも知れないが,もともとAndroid端末は併用していたものがあった。それが故障してしまったので,Androidの事例を扱うときの検証端末が無くて困ったままだったのである。これで復活。

Pixel3自体はなかなか快適な端末だ。

Googleにいろいろ預ける際の見通しがつけ難いという不安感はあるが,一通り環境設定を整え終えると,使い勝手の違いはあれど反応速度に関してはiPhoneからの意向組にとっても不満はないのではないか。

クラウドをベースとした所有アプリのほとんどはiOS版だけでなくAndroid版も用意されているので,両刀遣いには有り難い。もちろん,iOS専用で必需アプリもあるが,それはiPadで利用すると振り分けて考えれば大きな問題でもない。

AirDropが使えないというデメリットは「Instashare」が代替してくれるのでやはり問題ない。

あとはApple PayあたりをおサイフケータイやGoogle Payに置き換えることができるかどうかといったところで,少々面倒な手続きが残る。

いずれにしても,新しい端末を触るのは何かと嬉しい。

できることはさして変わらないというのに何でだろうか。

まあ,しばらくはAndroidメインでいってみよう。

NHK for SchoolとiPad2

【朗報】2013年8月31日頃からNHK for Schoolの動画がタブレット端末上で再生できるように対応が始まりました。iPadやiPhoneでも再生が可能です。

 この春から、NHKの学校放送とデジタル教材のサイトがリニューアルして「NHK for School」の名のもと公開されました。
 日本における有力教育コンテンツサイトとして学校現場で活用されています。放送された番組の内容紹介だけではなく、動画や発展教材なども提供されていますから、初めて知る人達は驚くほどです。
 今日、ポストを覗いたら、その「NHK for School」の利用ガイドが届いていました。全国の学校・教育機関に配布されているそうです。せっかくリニューアルされたわけですから、最大限活用してもらおうと宣伝に力を入れているようです。

 ここで、いよいよその真価を発揮するのはタブレット端末でしょう。
 タブレット端末を使えば手軽にNHK for Schoolの動画を電子黒板に表示したり出来ます。なぜなら、ノートパソコンよりもタブレット端末の方が使い始めまでの操作が簡潔で、パッと接続、パッとアクセス、パッと表示が実現できるからです。
 というわけで、タブレット端末の代表格といえば「iPad」。日本でも発売予定の「iPad2」は外部画面出力が可能になりましたから、様々なコンテンツを手軽に提示する道具として関心が高まりつつあります。
 が… iPadの標準ブラウザはFlash未対応。
 NHK for Schoolは、ばりばりのFlashサイトです。公開されている動画はほとんどがFlashビデオのため、iPad標準のブラウザでは見ることが出来ません。
 あっちを立てればこちらが立たず…。
 というわけで、ここはAndroidタブレット端末の出番となります。
 NTT DOCOMOからは「Optimus Pad」という製品がすでに発売済み。
 auからは「MOTOROLA XOOM」という製品が発売されています。
 どちらもFlashを利用できますし、その他にWebやメール、YouTubeもGoogleマップも利用できますから、ネットから引き出せるコンテンツを利用する分には魅力的なタブレット端末です。
 NHK for Schoolも、タブレット端末からの活用事例を紹介すれば、多くの関心を集められるのではないかと思います。
 これから数年は、電子黒板がさらに普及する過程で、コンテンツを操作するデバイスとしてのタブレット端末が徐々に注目を高めていくと考えられます。

 さて、我らがiPad2は、Flashで固められた日本の教育コンテンツの前に為す術もないのでしょうか。
 これに関しては2つほどトピックスがあります。
 一つはiPadアプリ「Flash対応ブラウザ」。もう一つは、「予定されているFlash Media Serverの追加機能(HTTP Live Streaming機能)」です。

 iPadでFlashを利用したサイトを見たい場合、確かに標準ブラウザ(Safari)はFlashに非対応なので閲覧することが出来ません。
 しかし、App Stpreには「Puffin」というFlash対応ブラウザが115円で発売されています。これを導入すると多くのFlashサイトを見ることが可能です。
 ちなみにNHK for Schoolも閲覧可能。大型画面版でなければ、サイトのほとんどの動画を再生することも出来ます。ただし、映像はカクカクで、音声は普通に流れます。これはNHKニュースなどのページでも同様です。
 Flashを利用したサイトを利用しなければならない場合に、ちょっと便利です。

 Flashを利用した動画は、基本的にはFlashに対応したブラウザでしか見ることが出来ません。しかし、ビデオ自体はFlash独自というわけではないので、技術的にはFlashの皮をはがして流すことが出来るようになっています。
 先日、Flashを流す側(サーバー側)のソフトに追加が予定されている新機能として「HTTP Live Streaming機能」というものが発表されました。
 これは、Flashの動画をFlash以外の方法で流すことが出来る技術。そしてこのHTTP Live Streamingは、iPadが標準で対応しているのです。つまりFlashの動画をiPadでも見ることが出来る可能性が生まれたわけです。
 残念ながらFlashのアニメーションやインタラクティブな操作部分は関係がないため、Flashで作ったサイトがiPadで見られるわけではありません。
 しかし、この技術を使えば、Flash版とHTML5版のサイトを同じ素材で作ることが出来るので、iPadにも対応しやすいというメリットがあるのです。
 リニューアルしたばかりのNHK for SchoolがHTML5に対応するのは、まだ3年から5年くらいかかりそうですが、将来的にはNHK for SchoolもHTML5へ移行して、さらに利用を加速させるようになると思われます。個人的願いも込めて。

 それか、NHK for Schoolのアプリがリリースされるのが早いかも。
 今取り掛かっているのが済んだら開発検討してみても面白そうだなと思います。

Androidに備える

 徳島で「Androidセミナー」が催されたので出席してきました。いよいよAndroid陣営の勢いが本格化しそうなので,情報を収集しておこうと思ったからです。
 講演者もNTTドコモの方とAndroidの会の丸山先生というこの時期に贅沢な面々。大変興味深いお話を聞くことができました。

 NTTドコモといえば,サムソンのGALAXY SとGALAXY Tabの発売を控えているわけで,そのお話も惜しみなく(?)お話しいただきました。
 ご苦労も多いようで「Twitterに書かないでくださいね」と釘指された話も多かったですが,ドコモとしてはGALAXYに大きな期待をかけ,単なる土管屋としてではないビジネス戦略を模索しているのは確かなようです。
 担当違いは重々承知の上で,教育分野・市場に対する取り組みは何かお考えですかと質問しました。領域としての重要性は認識されていらっしゃいましたが,具体的な取り組みはまだこれからといったニュアンスでした。
 この時期は,GALAXY始めとしたドコモのスマートフォンの普及とその事業を本格軌道に乗せることが最優先事項なので,たぶん来年になれば動きも見えてくるのかなと思いました。
 GALAXY SとTabの実物を触らせていただくことができました。
 GALAXY Sはハードウェアとしては立派な出来で,これならAndroidスマートフォンを持ちたいと思いました。すでに世界的なヒットになっていますので,売れないはずがないですね。
 GALAXY Tabも7インチタブレットとしてはありじゃないかと思いました。動作はSと同程度のように感じました。個人的には筐体のデザインをもう少しSのように薄さを意識したものにして欲しいと思いましたが,悪くはないです。
 Androidのハードとしては人に勧められるものだと感じました。
 残る問題はAndroid2.2のフィーリングが,まだiOSほどではないということ。滑るようなアニメーションで反応を返すiOSと比べると,カクッと止めが入る動きが残るAndroidは,せっかくのハードがもったいない感じがします。もっとも,これはバージョンアップとともに改善される部分だと思われます。

 丸山先生は,CPUの処理速度の話から始まって,メディアの変遷を追っかけながらクラウドとユニメディアの時代について,壮大なスケールで語る中にAndroidを位置づける話をされました。
 講演のレポートが課題となっていたのか,徳島大学の学生さん達がわんさとやってきて会場は満杯。そのわりにはせっかくの質疑応答にほとんど質問の手を挙げないので,結局私がまた教育について質問。
 丸山先生としては,クラウドを基盤としたメディアとそのデバイスに接するのは当たり前となることを前提として,そうしたメディアやデバイスを教えられる人材がほとんど居ないということに危機感を抱いていらっしゃいました。
 つまり,教える人たちを教育しなければならないということの必要性を考えておられたわけですが,教育者を教育することの難しさについて,悲観的な回答だったわけです。
 あとで個人的に話の続きを聞くと,悲観していても仕方ないので,会としてもいろいろ取り組みをしていますというお返事でしたが,技術周りを中心に活動している皆さんにとっては,教育分野のことはなかなか手が回らず悩ましい問題といった感じでした。

 現時点では,いろんな点でiOSデバイスが先行しているのは仕方ありませんが,マルチプレーヤーを受け入れるAndroidデバイスの方が今後爆発的な存在感を出していくことは間違いありません。
 教育現場における学習ツールにもAndroidデバイスのものが当然入り込みます。必然的に「文教製品」「学用品」としてのクオリティーを維持してくれるのかどうかが問われてくることになります。
 Androidについてもいまから注視しておくことが大事だと思います。