同一Apple IDで複数デバイスを管理(10台まで)

注)この記事の情報は古くなっていると思われます。

職場で導入した複数のiPadを管理するお話の続き。

Macがあるなら、OS Ⅹ用のServerアプリをインストールするとプロファイルマネージャと呼ばれるモバイルデバイス管理(MDM)機能が付いているので、iOSやOS Ⅹが動作する機器(Appleデバイス)を無線を使って遠隔管理(OTA)できることをご紹介しています。

この春に発表されて近く正式リリースされるであろう教育向けのソリューションも、OS Ⅹ Serverの設置が前提となっていますので、関心が高まっているところです。

しかし、Serverアプリを入手してセッティングするだけでは、これらの機能を享受することはできません。法人登録をして初めてアプリの一括購入や配布が可能になる設計のため、手軽に始めるというわけにはいかないのが残念なところです。

ただ、本当に小規模であれば、OS Ⅹ Serverとプロファイルマネージャの機構を使って管理やアプリ配布が可能です。単純に同一のApple IDをServerとiPadに設定して利用すればよいのです。

一般ユーザー用のApple IDは10台までのAppleデバイスを登録できるようになっています。つまり、10台までの規模ならば普通にApple IDを利用して複数のiPadを登録し管理できます。

何年か前まではiPadなどはパソコンと接続してiTunesアプリで管理していたことをご存知の方も多いと思います(最近はパソコンを使わないのが普通になりましたが)。今回はプロファイルマネージャがiTunesアプリの役目を務め、アプリや設定管理を遠隔で可能にするということになります。

アプリの配布にはプロファイルマネージャのApp設定項目で、「エンタプライズ Appを追加」ボタンを利用します。

このボタンは本来、企業ユーザーが自社のアプリをインストールするために使うものですが、仕組み自体は単にアプリをデバイスに配布する(プッシュする)だけなので、自分のApple IDでMacにダウンロードしたアプリをデバイスに転送することができます。

あくまでデバイス側も同じApple IDでセッティングされている場合に有効で、Apple IDが設定されてなかったり、違うAppleIDだとアプリがそもそも起動しません。

10台までが限度ですが、これで複数のデバイスを遠隔管理できるようになりました。さて、問題は今後買い増ししていったときですが、その時はさすがに法人登録が必要になるかも知れません。