[FS徳島] 20111102 公開授業

 11月2日に担当している徳島の実証校で公開授業がありました。この学校では来年2月にも開催します。他の実証校は,地域によってこの季節で最後のところもあります。
 徳島の実証校では,わりと通常運転的な実践の様子をご覧いただいた形となりました。IWB(電子黒板)や児童用タブレットPCの扱いなどは日常動作となりつつあります。
 問題はそのようなICT利用の学習活動と旧来型の学習活動との接続や往来の案配をどのようにするかといったところにありますが,現時点ではまだまだ遷移にストレスがかかりすぎるので,その辺を折り込んで授業デザインをする必要があります。
 教育の情報化ビジョンっぽく言えば,一斉学習と個別学習あるいは協働学習の繋げ方や組み合わせ方といった表現になるでしょうか。
 事前に先生方と指導案上で展開を相談したのですが、直近の児童の実態を勘案して練り上がった授業は,様々な工夫が凝らされていて大変興味深かったです。
 公開授業の最後には,私が講評する時間をいただいたのですが,いつも構えて話を準備すると堅くなるので、今回は当日の様子を写真記録で振り返りながら徒然に喋ってみました。
 参加者の半分は昨年度にも参観にいらしてくださった方々なので、初年度の機器導入というテーマとは違って,今年度は教育実践の中にどう溶け込んでいるのかということがテーマであることを伝えました。
 また,関心の高い方々は,こうしたICT活用の教育の公開授業ものはさんざんご覧になっていると思われたので、そろそろこのような形の教育に必要な「授業時間」というものを考え直すなど、教育実践を取り巻くカリキュラムシステムの方にも目を向けらければならないということなどお伝えしました。
 つまり,ICT活用するような授業は,45分や50分を単位とする授業時間ではまずいのではないか。モジュール型など,柔軟な授業時間運用が可能なシステムも必要かも知れないと思う次第なのです。
 学びの多様性というものが重視されるようになれば、時間の使い方に関するますます柔軟な枠組みが必要になるでしょう。
 未来の学校に向けて変革する際の重要な論点は「学習時空」の再検討ともいえます。