教育の情報化 から 教育のICT対応 はどう?

 毎年5月、6月は出来事が多くてただでさえ慌ただしいのですが、自分で電子書籍を出してみようという企ても始めたり、とにかく賑やかです。

 そういえば政府が「『世界最先端IT国家創造』宣言」を準備中で、いまパブリックコメントを募集しているようです。
 自民党政権に代わって、またどんな教育情報化政策を打ち出すのかと注意深く見ていますが、成長戦略絡みで人材育成という観点から教育が語られ、内容的には民主党政権の方向性を静かに引き継ぐ感じのようです。
 「教育環境自体のIT化」といった表現は、「教育の情報化」という全体を包み込むもやっとした言葉よりも明確で良いとは思うのですが、少しずつ「ICT」が定着してきたところにまた「IT」とやられるのは、どうかなぁ…というぐらいです。
 ぼちぼち「教育情報化」というのもやめなきゃいけないなぁ…とおもいつつ電子書籍の執筆をしているのですが、対案はいろいろ難しいなぁとも思います。
 いまのところ「教育のICT対応」ぐらいの言葉が意味合い的には無難かなとも思います。だから宣言文も「教育環境自体のICT化」か「教育環境自体のICT対応」ぐらいが良いのではないかと思うのです。
 しかし一方で、「IT」ではなく「ICT」を使い始めると、今度はIT人材がICT人材へ、IT企業はICT企業へ、ITインフラはICTインフラへと、かなりいろんな言葉がオセロのようにひっくり返らないといけなくなるので、ちょっと難しいかなとも思います。
 ネットワーク時代には「コミュニケーション」が当然なのだから、あえて「C」を入れなくても通ずるともいえますし、いやいやだからこそ「C」は入れねばならないともいえますし、この辺はなかなか難しいです。