GIGAをバトンとして

令和2年となりました。
この機会に少しだけ考えておきたいことがあるので,書いてみることにします。

これは教育と情報界隈に関わっている人々の年齢関係グラフィックです。

国の審議会や検討会等のメンバーや研究者,関係著作執筆者を中心にピックアップしたものですが,すべての人々を網羅したものではないことをあらかじめお断りしておきます。

年齢が不明な方は入っておらず,名前順は完全に作業上の流れで派生したものなので意図や意味はありません。幾人か故人も含まれています。2018年の作業したものを補足し形を整えただけなので,情報が古いこともご承知ください。

世代交代が必要

端的にはこの界隈で活躍する人々の世代交代が必要だということです。

世代論が不毛であることは承知しています。しかし,世代を意識しないままの議論も不毛だと思います。

主導権を下の世代に委譲していくことを忘れると,いつまでも下の世代が育たないために場合によってはコミュニティが縮小してしまいます。(上図の作成を通して,そう懸念する自分がいます。)

GIGAスクール構想によって学校の情報環境が整備されることは,この界隈に長らく関わってきた人々の悲願を叶える機会ではあります。上の世代にとっては,自分たちの積み重ねが実ることにも思えるのでしょう。

しかし,上の世代は自分たちが前面に出て活躍することを抑えて,下の世代が前面に出ることを押していく役回りに積極的に加担していくべきではないでしょうか。

生涯現役と役割変化

若い世代だからといって情報や技術が得意ということはありません。

だからこそ,任せて放っておくのではなく,後ろ盾になって挑戦する機会を提供していく必要があります。

ある程度の経験を重ねた者は,次の者の経験を促し支えていく役回りについて考えていくことが大事ではないかと思います。

単に相手を引き上げるだけでなく,相手の声を押し広げていくところまで支えていけるのか。そういう姿勢を考えていくことではないでしょうか。

「人生100年時代」と言われ,生涯現役であることが求められているとも言われますが,それは自分が先頭に立ち続けることだけではないように思います。

先輩学習者として後輩学習者の学習を促していくために,どんな役割変化をすべきなのか。それがこの界隈にも,そして学校にも求められています。

年齢は関係ない

「年齢」「世代」「経験」「先輩」「後輩」とか,言葉を混在させて,少し誤魔化しているところがあると感じた方もいると思います。

最初に掲げた図は,確かに年齢を基準にした世代を表わしたものですが,論じていたことは,どちらかといえば経験年数を基準にした世代のことでした。

一般的には両者は相関する(年齢が高ければ経験も積み重ねている)わけですが,場合によってはそうでないこともあります。ナントカの手習いで年齢を重ねた後に初めて取り組むこともあるからです。

なので,ここでの主張も,年齢を基準に云々したいわけではありません。

もっと,いろんな人々がいろんな形で経験の機会を持てるように,経験を積んだ人たちがもり立てていくことの必要性を考えたい,そう思うのです。

GIGAスクール構想を整えていく機会,そして整えられていく環境も,そのようなことを推し進めるのに,とても役に立つように思います。