徒然日記 20111112

○フューチャースクール推進事業&学びのイノベーション事業
 ・担当している実証校の公開授業は終わりましたが,あちこちの実証校で公開授業をしています。11月25日は再び北海道に飛び,石狩市立紅南小学校の公開授業を拝見させていただくことにしました。以前からお誘いいただいたこともあります。
 ・11月14日は「ICTを活用した先導的な教育の実証研究に関する協議会」が開催されます。総務省と文部科学省の連携における初の会合です。あれだけの数の構成員ですから,短時間の会議で出来ることは限られていると思いますが注視したいと思います。
 ・いつも「フューチャースクール推進事業」「学びのイノベーション事業」と書くのは長くて大変なので略称を使いたいのですが、正式には決まっていません。関係者の中では「FS(エフ・エス)」とか「フューチャー」,「イノベ」という呼び名が通っていますが、書き言葉としては使えません。それで勝手に「FS推進事業」と「LI事業」という風に書いています。前者はともかく,後者は「Learning Innovation」と勝手な訳語の頭文字を取っただけなので,関係者にもよく分からなくなっていますが… 誰か何とかしてください! ^_^;

○Android 4.0
 ・少し前にAndroid4.0(Ice Cream Sandwitch)がリリースされました。これまでの課題や問題を払拭する新たなAndroid標準として期待されています。教育分野に入るタブレット端末のプラットフォームとしても可能性が注目されます。
 ・しかしAndroidは,開発環境としては興味深いのですが、標準プラットフォームとしては問題が残るように受け止めています。依然としてウイルス対策ソフトが必要だということも悩ましい点です。そうした問題を感じずに済む端末パッケージが登場することを期待したいところです。

○Mobile Flash Player
 ・とうとうAdobe社がFlashについて後退する発表をしました。モバイル機器へのFlash Playerから撤退するそうです。今後はPC用に注力するとのこと。
 ・Windows版やMac OS X版は継続するといった安心材料を用意した発表でしたが、Adobe自身がHTML5への投資を増やしてそのためのツールも提供する覚悟ですから、いずれ同じようにFlashそのものの終焉を発表する時期も来るでしょう。
 ・HTML5に移行すれば未来永劫安心というわけではありませんし,Flashに出来てHTML5に出来ないことは依然としてあります。しかし,しばらくはHTML5を中心とした動きをフォローしたほうが得策だと思います。

○学習環境のスクリーン戦略
 ・FS推進事業の実証校や,ICT活用を推進している学校の教室では,従来の黒板以外に地デジテレビあるいは電子黒板の2スクリーンか,すべてを用意している3スクリーン状態になっています。その使い分けが課題になっています。
 ・児童生徒の机の上は,教科書とノートという2スクリーン(ウインドウ?)がベースとなって,さらにワークブックやプリントなどが必要に応じて複数展開しています。そう考えると,タブレットPCという端末に縛られて一つにまとめるのはどうかなとも思えます。
 ・たぶん,もっと機器が安価になる必要があるのでしょうけれども、使途に応じた機器が複数活用できるようになる時代が来るのでしょう。そういう意味では,いまの情報端末に期待されている事柄は,かなりハードルの高い話なのだろうなとも思います。
 

[FS徳島] 20111102 公開授業

 11月2日に担当している徳島の実証校で公開授業がありました。この学校では来年2月にも開催します。他の実証校は,地域によってこの季節で最後のところもあります。
 徳島の実証校では,わりと通常運転的な実践の様子をご覧いただいた形となりました。IWB(電子黒板)や児童用タブレットPCの扱いなどは日常動作となりつつあります。
 問題はそのようなICT利用の学習活動と旧来型の学習活動との接続や往来の案配をどのようにするかといったところにありますが,現時点ではまだまだ遷移にストレスがかかりすぎるので,その辺を折り込んで授業デザインをする必要があります。
 教育の情報化ビジョンっぽく言えば,一斉学習と個別学習あるいは協働学習の繋げ方や組み合わせ方といった表現になるでしょうか。
 事前に先生方と指導案上で展開を相談したのですが、直近の児童の実態を勘案して練り上がった授業は,様々な工夫が凝らされていて大変興味深かったです。
 公開授業の最後には,私が講評する時間をいただいたのですが,いつも構えて話を準備すると堅くなるので、今回は当日の様子を写真記録で振り返りながら徒然に喋ってみました。
 参加者の半分は昨年度にも参観にいらしてくださった方々なので、初年度の機器導入というテーマとは違って,今年度は教育実践の中にどう溶け込んでいるのかということがテーマであることを伝えました。
 また,関心の高い方々は,こうしたICT活用の教育の公開授業ものはさんざんご覧になっていると思われたので、そろそろこのような形の教育に必要な「授業時間」というものを考え直すなど、教育実践を取り巻くカリキュラムシステムの方にも目を向けらければならないということなどお伝えしました。
 つまり,ICT活用するような授業は,45分や50分を単位とする授業時間ではまずいのではないか。モジュール型など,柔軟な授業時間運用が可能なシステムも必要かも知れないと思う次第なのです。
 学びの多様性というものが重視されるようになれば、時間の使い方に関するますます柔軟な枠組みが必要になるでしょう。
 未来の学校に向けて変革する際の重要な論点は「学習時空」の再検討ともいえます。