追悼 Steve Jobs氏

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 この人を知ったのはいつのことだろうか。
 私がMacユーザーになったのは大学生の時に大学のMacを使い始めてからだが,アップル社の製品を憧れたのはApple IIcの頃からであった。
 だから,正確にはJobs氏を知るのは,彼の生み出したモノの歴史を追いかける中で,創業ストーリーを聞いた機会だったのだと思う。
 二人のスティーブ… 最初はWoz氏の技術に魅力を感じていたのだろうけれど,直にJobs氏の存在感が強く意識されるようになった。

 Jobs氏を直接見たのはMacWorld Expo Tokyo 2000だった。
 展示会場を回る彼を追っかけて「We love you, Steve!!」と叫んだものだった。
 たった11年前のことである。
 その間のアップル社の快進撃はご存知の通りである。

 教育とコンピュータに関わる以上,アップルを無視することは難しい。
 そして,私は胸を張ってのアップル・ファンである。
 一時は,教員の職を辞めて,Apple Storeスタッフに転職しようともした。
 運命はそれを受け入れはしなかったけれど,いまでもアップルの哲学に共感する。

 Mr. Jobs,あなたが居なくなるなんて,とても寂しい。