20190329_Fri

今朝,Apple社のiWorkアプリがアップデートした。

日本のユーザーが待ちに待っていた「縦書き」サポートが実現。横を縦にした単純な実装ではなく,専用のレイアウトエンジンを組み込んだ上で実現されたようだ(お宝鑑定団情報)。

これまで縦書きがサポートされていないこと一点だけで,そのポテンシャルに比して評価が低かったiWorkアプリだが,これで大きな弱点を克服したことになる。一般的な利用においてPagesで実現が難しいことはほとんどない。あとは,細かい条件を満たせるかどうかというレベルである。(個人的には欧文フォントを和文フォントの組み合わせができるようになればもう文句がない。)

唯一残念だったのは,iCloud版のiWorkは同様な縦書きサポートが実現できなかったこと。

Webベースアプリに組み版レベルの縦書きレイアウト処理をさせるのは,やはり荷が重いのだろう。縦書きファイルも表示のみできるが,編集はできない。

いずれにしても,iOSデバイスユーザーなら無料で利用できるオフィスアプリとして,強力なアップデートだ。

処分しきれていなかった紙書類を片づける。

基本的には書類スキャナで電子化したら,紙書類は廃棄することにしている。ところが,中にはA3サイズの上書類もあり,それらを電子化する作業を後回しにしていた。

研究室の中は,印刷文献資料が山のように積み上がっているので,せめて業務関係の書類は電子化して廃棄したい。

ならば最初から電子化された資料が配布されればよいではないかと思われるかも知れない。実際,全体の会議では紙節約のため電子化されている。問題は,その他細々とした会議では,いまだ紙資料がなくならない。それで慣れた人々が多いと,なかなか変わらないのである。

さて,年度最後の平日。退職される先生からのご挨拶などもあって,少し寂しくもある。

20190328_Thu

早朝出勤にリズムを戻したが一日はあっという間に過ぎる。

午前中はインターネットラジオ特番収録のため,システム周りの設定をあれこれ調整したり,各種の情報を整理し直したりしていた。どんなツールを使って運用するのか,新しいものも試しながら決めている段階。そのため,運用経験の十分でないものも多い。

収録の段取り自体は問題なかったが,残念ながら収録結果がうまくいかなかった。本格開始前からこれでは先が思いやられるが,今回の失敗を教訓により良く改善していきたい。

在学生たちの履修登録期間。

3年生や4年生達が研究室に訪ねに来て,取得単位数の確認と履修の相談。卒業単位ギリギリで進めようとする者も居れば,履修条件を満たしてない部分で何を履修すればいいのか迷っている者もいる。わりと余裕で進めている学生だっている。

こちらも新年度の授業準備を再度整えておかないと。

20190327_Wed

大阪府が「小中学校における携帯電話の取扱いに関するガイドライン」を公表しました。

かなり冷静に注意深く作成されたように読めます。

地震等の災害緊急時に,安全情報取得のためや,GPSによる位置情報の利用で携帯電話(モバイルデバイス)が役に立つ。そのための一部解除というのがガイドラインの端緒です。

そのうえで,携帯電話を持たせる持たせないや情報機器の取り扱いについて,家庭や学校がちゃんと向き合い取り組んでいくことを基調としています。

とはいえ,この持ち込み禁止「解禁」という方向性が示されたときは,物議を醸しました。

これに関する報道が取り上げられた時期には,文部科学省の方でも「学校における携帯電話の取扱い等について(通知)」の見直しを検討するという大臣発言があり,これはエライこっちゃと考えた人たちも多いようです。

10年前に決められたことを,このタイミングで見直そうかどうしようか検討する…と発言しただけで「持ち込み解禁,持ち込みOK」になると恐れ不安に陥るのは,それだけ余裕のない日々を送っている人たちがいるという現実だし,その現実に何も配慮してもらえてないと人々が考えていることの裏返しかも知れません。

結局のところ,この問題は,携帯電話の問題ではなく,児童生徒たちを学びという世界に引き込めていない,引き込むだけの場づくりをするのに至っていない問題なのでしょう。

そうした世界へ,「携帯電話を持たせるか持たせないか」のルール作りという活動を通して誘うというトリッキーな手法を用いなければならないというのが「今日の日本の特殊事情」ではあるのですが,もっと先に,私たちが暮らす世界の中の私たちにとって生き甲斐となるものに対するアプローチ自体が学びという活動になる,そういう地平があるように思います。

現実的な問題を解決する必要はあるものの,「持ち込み禁止」見直しの動きは,次の世代が自分たちの世界を考えて模索する機会を提供するという点で前向きに受け止めるべきでしょう。

20190326_Tue 教科書検定

平成29年学習指導要領に合わせた教科書の検定結果が発表された。

各紙が「主体的・対話的で深い学び」に対応したことや,「脱ゆとり」の踏襲による増ページ,2度目の「道徳」,小学校の「外国語」と「プログラミング体験」に関して報道。いつものように社会科の領土記述も話題になった。

知識偏重から学び方や資質・能力にも軸足を置く大きな転換を遂げた学習指導要領を受けて教科書が作られたことから,これに戸惑う教師を想像する論調も多い。曰く「問われる指導力」だとか,「使いこなす指導力を磨きたい」とか。

朝日新聞は「「先生に親切」競う教科書 手取り足取りでいいのか」(朝日新聞)という記事を配信して,若手教員の割合が増した学校現場の現状に即して記述が至れり尽くせりになった点について触れている。

今回の検定教科書を生かすも殺すも教員の指導力と言いたげだ。

実際,全体的な雰囲気としてお尻に火がついたように,教員養成や教員研修を変革させなければならないという動きが加速している。

一方で,「働き方改革」の取り組みで教職員の勤務時間を短縮する傾向が強まっている。校務はもちろんのこと,授業準備にかける時間も可能な限り効率化することが求められる。

私たちはますます「うまくやること」を強要されるというか,そう言われるわけではなくとも,自己内規範としてより理想的な教師を目指すよう仕向けられているようにも思う。

もちろん,うまくやれた方がいい。でもそれだけでは息苦しいような気もするのだ。

これほど大掛かりな転換を踏まえた教科書検定の結果だというのに,検定結果の公開に関しては従来規模を踏襲してしまっている。

本来なら,もっと期間を長くしたり,全国的に行脚して,広く国民に見てもらうべきであろう。

家族にでも児童生徒がいない限り,国民が教科書を直接見る機会は多くない。今回のような報道だけで検定教科書の内容を把握するのは誤解も多い。

もっと教科書検定結果を広く知ってもらうということにも力を入れるべきだ。

20190325_Mon

Appleが連日のごとく新製品を発表した。

iPadの製品ラインが完全リフレッシュとなり,miniが最新CPUで再登場。すべてのモデルでApple Pencilが使えるようになった。

また,iMacの新モデルや,AorPodsの第2世代も登場した。その他にも細々としたアクセサリーやソフトウェアのアップデートが行われ,25日夜(26日2時頃)にはサブスクリプションサービス関係の発表が行なわれることになっている。

私も筋金入りのAppleユーザーなのだが,手持ちのハードウェアはすべて世代遅れとなって,現行世代のものは何も持っていない。

ああ,興味半分で買った第2世代Apple Pencilと,インターネットラジオ専用サーバーとして購入したMac miniがあるが,これは普段遣い用ではない。

とにかく,道具としてのAppleデバイスは前世代で完成していたということであり,どうしても新しいマシンが必要ということでもない。前世代のものでも十分役立ってくれている。

ただ,基本ソフトや様々なサービスが充実していくと,裏側でパワーを必要とすることが増えていくため,動作が鈍く感じられるときにはマシンパワーの高い新モデルが欲しくなることはある。もう一回,OSのアップデートがあったら,すべて買い替え時かも知れない。

すっかり崩れた生活リズムを新年度に向けて修正しなければ。