研究室お引っ越し作業のため活動停滞中です

 ご無沙汰しています。ブログの更新がすっかり滞っていますが,それというのも職場である大学キャンパス内で研究室を引っ越すことになったからです。

 現在,研究室内の資料や蔵書を梱包するため,様々なものの要不要を仕分け作業しているところです。そのため,普段から遅めの対応が,さらに停滞気味になっています。

 来年度は,新しい研究室にお引っ越しをして,気持ちも新たに再始動する予定です。

ゼミ生をよろしくお願いします

 今年度のりん研究室には,専門ゼミナール生として2名の学生が所属しています。毎週のゼミの時間には,それぞれ担当する課題の報告や来年度の卒業研究に向けての準備,ゼミとしての文献講読などを行なってきました。

 このブログにも登場してもらおうとずっと考えていましたが,ようやく第一声を書込んでもらったところです(ふぅ,長かった)。

 竹中君と森山さんは3年生で,来年度は卒業年度となり,卒業後の進路に応じてそれぞれ慌ただしい日々を過ごしています。

 竹中君は,卒業研究テーマとして電子教材・教科書あたりを考えていて,教材を自作してみることに関心を寄せています。HTML5を猛勉強中というのも,そのためです。

 森山さんは,卒業研究テーマとしてICT機器と学習効果の関係あたりを考えています。どういうポイントに絞って調べていくかはまだ考え中ですが,視覚やレイアウトなどの観点はどうかなと話し合っています。

 りんゼミ自体が初年度ということもあるので,少数のゼミ生でスタートしましたが,来年度はもう少し人数が増えてくるかも知れません。

 りんゼミは「教育と学習の支援,そのための方法と技術」といったことに関心を寄せて,いろいろな学習や活動を行なっていこうと考えています。あらためて考えてみると,大変広いテーマ設定なので,何でもありと言えばアリです。それでも「教育と学習」「方法と技術」の組み合せや関係性について考えることになるべく焦点を当てながら,理系・文系を隔てない学際的な視点で取り組めたらと思います。

 もっとも,実際のゼミの時間は大変のんびりとしています。いまは私の研究室が狭く複数の人間が入るスペースがないため,学内の学習室に場所を借りて活動しています。そのため,常時集ってもらえる環境にありませんが,来年度,研究室のお引っ越しが運良く叶えば,もう少し広いスペースでいろんな文献資料と共に日頃からゼミ活動してもらえると思います(たぶん…)。

 というわけで,今後はなるべく書込んでもらうようにしますので,ゼミ生のこともどうぞよろしくお願いいたします。

ゼミの学生 2

児童学科3年の森山です。

元々ICT機器に興味があったので、このゼミに入ってから知らなかったことを知ることができるのでとても楽しいです。

趣味は写真を撮ることで、最近は小学校でもデジカメの使い方などの学習をするようなので、少しでも役に立てば良いなと思います。

マイペースに頑張っていきたいです。

『視聴覚教育』2016年1月号論考

 日本視聴覚教育協会『視聴覚教育』2016年1月号に論考を書かせていただきました。

林向達(2016)「教育と情報の歴史研究への誘い」,視聴覚教育2016年1月号,6-9頁

 これまでも教育と情報の分野に歴史研究の動きはありましたが,そろそろ本格的な研究活動として行きましょうという宣誓的な原稿であり,それに関連したトピックスを3つほど詰め込んだ読み物です。

 「年表」「用語」「統計」というキーワードから歴史を考えてみようという趣向でしたが,私の力不足もあって一つ一つを十分に扱いきれませんでした。それでも,少しは歴史に触れる糸口になっているのではないかと思いますし,こんな頼りない研究者に任せるくらいなら私がやるといってくださる方が出てくれば,それでも目的は果たすことになると思います。

 論考では,統計調査のトピックスとして,学校のデジタルテレビ整備台数に関するデータを紹介しています。そこでお伝えしたかったことは,学校種による整備率の格差であり,そして経年的に追いかけても格差が解消されるには程遠いペースでしか整備されないことでした。

 掲げた数値は文部科学省の調査結果をもとにしてグラフも作成して掲載しました。しかし,私の不注意による明らかなミスがあったこと,そして脱稿後に「学校基本調査」の確定値が発表されたため,執筆に使用した速報値と差異が出たこと。そのため掲載した「図2」のみ訂正が必要になりました。

Seigo

 凡ミスとタイミングのずれが混在した恥ずかしい間違いですが,ここでお詫びして訂正します。

 本来であれば誌面でご覧いただくところですが,訂正を含めてPDFでご紹介してます。ご笑覧ください。

 林向達(2016)「教育と情報の歴史研究への誘い」(数値訂正版)