iPad miniやって来る

 iPad miniが登場し,りんラボにも1台届きました。
 教育と情報の過去現在未来を見通すのが我が研究室の使命なら,当然1台くらいはやってきます。(もちろん自腹でございますよ ^_^ )
 私の見立てでは,ライトニング・コネクタとA6チップを搭載した第4世代iPadが登場するだけで,iPad miniは来年初頭までとっておくのではないかと思われたのですが,多くの噂情報の通り,この秋の発表・発売となりました。
 最初は,7.9インチのサイズに小さくなるため,UIを見直してくるんじゃないかと思われたのですが,サイズ感については7.9インチまでなら縮小しても大丈夫という開き直りにいたったようで,本当に「小さなiPad」です。
 そのわりには高いとか,Retinaディスプレイを搭載しなかったことを残念がる声もあって賛否が分かれていましたが,販売が始まれば,買う人が買い,買わない人が買わないだけの話ですので,議論も鎮まりました。

 フューチャースクール推進事業や様々なタブレット教育利用研究の成果を見ていると,当然のことではありますが,使途によって適したサイズが望まれるという傾向にあります。
 個別の資料閲覧やWebブラウジング等の場合はiPad程度(10インチ)の大きさでも良いですが,画面のワークシートに書き込みや複数で共有して閲覧する場合はノートパソコン程度(12インチ〜)の大きさが欲しくなりますし,教室から持ち出すなどして外部での記録や特別教室などでの利用にはiPad miniあたり(7インチ)の大きさが手軽ということが,感覚的には共通認識になりそうです。もちろん,重量や背面カメラの有無など様々な条件も加わっています。
 そう考えると「バリエーションがある」ということは歓迎すべきことで,かつそれらが「同等に扱える」ということが重要だと考えると,iPadとiPad miniの取り合わせ,およびiPhoneやiPod touchの組み合わせは,iOSという基盤の上で様々なバリエーションを同等に扱うことが出来るソリューションということになります。
 一方,バリエーションが売りであるAndroidは,Nexusシリーズがその方向性を目指しているようで,Nexus 10やNexus 7そして新しいスマートフォンNexus 4を揃えようとしています。もっとも惜しいのは開発メーカーがバラバラで,Nexus7には背面カメラがなかったりと完全に同等に扱えない弱点も残ります。その辺は早く解決して欲しいものです。
 (追記:そういえば,Androidで統一的なバリエーション展開を目指しているのはGoogleというよりもSamsungのGalaxyシリーズの方かも知れません。もっともそうなるとSamsungのアレンジが加わったり、アップデートに時差が発生するなど,ちょっと面倒なこともあるので,なかなか難しいところです。)

 私は基本的にResouce Enrichedな教育を目指したい人なので,児童生徒1人1台という姿にこだわるというよりは,1グループに1台程度の数で数種類のデバイスを導入するという形でも利活用できる環境を整備すべきと考えます。 あるいは先生が必要なツールを使い分けられる(そうしても破綻しない)環境が実現されることが一番とも思っています。
 iPad miniの登場は,それ自体の善し悪しというよりは,同様に安心して使える機器のバリエーションが増えたという点で歓迎すべきことですし,軽量コンパクトになったことは子ども達にとっても扱いやすくなったという点で評価すべきかなとも思います。

 ただし,これまで先んじてiPadを導入してきた学校や先生にとっては,新しいライトニング・コネクタへの切り替えは悩みの種となりそうです。特に従来のiPadとライトニング化したiPadを同時並行して使う場面では,充電や外部出力,SDカード読み取りなどの作業においてケーブル問題は深刻だと思います。
 ただ,ライトニング・コネクタは,充電や外部出力の際にケーブルがコネクタから外れてしまうという問題を解消してくれるメリットももたらしますので,早く移行できることを願うばかりです。