AI関連のWebページを開いたままのブラウザ・ウインドウがディスプレイを埋め尽くしていて、そのまま頭の中の散らかりようにつながっている。
ChatGPTは相変わらず高トラフックな状況にあり、昨夜はとうとうWebUI側は完全に落ちた。
ニュースによると実はチャット履歴の表示関連でバグがあったらしく、落ちたというか落としたというか、チャットの復旧後も履歴に関しては作業中になっていた。
ChatGPT was shut down due to a bug that exposed user chat titles
AI fixes this! Oh, wait.
ChatGPTフィーバーでいろんなサービスを開発したり、個人個人のタスク処理に早々に導入している人達にとって、ChatGPTや(今回は直接落ちなかったが)そのAPIが何かしらの障害に陥った場合、仕事や作業が止まってしまうことになる。今回の一件は「ChartGPT依存状態」に関して考える機会にもなったという感じだ。
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東京大学の松尾先生のインタビュー記事の新着。
東大松尾教授「ChatGPTはあらゆる領域にインパクト。やるしかない!」
対話型AI「ChatGPT」はこれまでのAIをはるかに超えるインパクトがあると、AI研究でトップを走る松尾豊・東京大学大学院教授は解説する。黎明(れいめい)期にもかかわらず既に大きなインパクトを社会に与えている技術だけに、課題をあげつらうよりどんどん取り組むべきだと発破をかける。
お忙しいなかで精力的に科学コミュニケーション活動にも対応されていて凄い。ただ、インタビューの質問がわりと似たようなものになりつつあって、ご本人も内心うんざりなんじゃないかと拝察。
「プログラミング言語じゃなくて、あなたも使ってる自然言語でやれるんだから、手を動かしてみたらいいのよ。Don’t ask! Doooooo!」みたいな。
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来年度の授業を見直すにあたって、新しいテキストを選び直して再構築を試みているけれど、この際、授業のリソースはChatGPTに生成してもらおうと思った。
そのためにはAIにテキストを読み込ませて、それに関連したチャットや要約をさせたい。
PDFを読み込めるAIサービスはいくつかある。ChatPDFとか、Explainpapeとか、DocsBot AIといったものがある。
ChatPDF – Chat with any PDF!
ChatPDF is the fast and easy way to chat with any PDF, free and without sign-in. Talk to books, research papers, manuals, essays, legal contracts, whatever you have! The intelligence revolution is here, ChatGPT was just the beginning!
DocsBot AI
Custom ChatGPT bots trained on your documentation and content.
Explainpaper
The best way to read research papers.
これらを利用すれば、テキストのPDFを読み込ませ、あれこれチャットしたり、要約させたり、作問させることで、授業で使えるリソースが得られるという寸法である。
ところが、どれも有料だ。無料枠はあっという間に消費される。
根が貧乏臭いので「自分でつくってみよう」となった。すでにOpenAIには年貢を納め始めているのだ。その中でやってしまいたい。
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私も恥ずかしげもなくChatGPTにAsk!して、プロトタイプを作成してもらう。
プログラムが書きやすいお願いの仕方でプロンプトを作成。
あとはお約束の展開。
HTMLファイルとJSファイルが生成され、サーバーに置いてみると確かに動く。さすがGPT。
でもエラーが出て、結果は出ない。動くといっても正常には動かない。
2021年までの情報だと最新のAPI仕様が反映されていないし、ライブラリの参照先は通用しない。トークンの制限も引っかかっている。
最初からGPT4に相談してもよかったのだけど、メッセージ数を消費して、ここぞというときに助けてもらえないのは怖いので、しばしGPT3.5を友に試行錯誤して、最後にGPT4に仕上げを仰いだ。
それらしく動く原型はできた。
小学校の学習指導要領を総則を部分的に読み込ませると、要約文が返ってきた。ちなみに、同じPDFでも毎回要約文が変わる。
しかし、学習指導要領全文を入力するということはできていない。これには工夫が必要だ。
こちらのお知恵を借りようと思っている。
ChatGPT APIとFaissを使って長い文章から質問応答する仕組みを作ってみる – Qiita
こんにちは!逆瀬川( https://twitter.com/gyakuse )です!
今日はさいきんよく質問されるGPT-3の事実ベースのQAについて書いていこうと思います。 したいこと
長めの文章ファイルを対象に質問を投げかけ、…
上手くいったら、あとはプロンプトエンジニアリングの世界になりそうだ。
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ちなみに、学習指導要領に関しては、DocsBotを利用して全文を対象としたAIチャットボットをデジ庁の稲田さんが作成してくれている。
ChatGPTで「学習指導要領何でも回答Bot」をつくってみた|稲田 友|note
前回「学校教育における全体アーキテクチャを描いてみた」がそれなりに好反応だったので、次はその中身の解説の予定でしたが、、、 行き当たりバッタリのnoteなので、今回は(も?)横道にそれちゃいます(でも必ず近いうちに書きます)。 ※タイトル読んで来て「早く学習指導要領何でも回答Bot触らせろや」という方はこちらに行っちゃってくださいー(でも戻ってきてねー) 学習指導要領を理解しなくちゃ 前回の「学校教育における全体アーキテクチャを描いてみた」では20以上の国の文書等を読み込んで描いてみた、と書きました。 でも「学校教育」を考えるのであれば、前提となる「学習指導要領」を理解する必要
学習指導要領についてチャットできるのが嬉しいかどうかといわれると、現職の先生達よりは、どちらかというと教員養成在籍の学生達が利用すると便利かも知れない。教員採用試験の対策用問題を無限に生成できる。
というか、来年度以降は教育委員会の問題作成者がこれを使っていそうである。
確かにお金を払えば、このサービスで済むなぁ…、どうしようか。